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「.cube」の3D-LUT/1D-LUTファイルの読み込みに対応など、各種機能・性能を向上

キヤノンMJ、業務用4Kディスプレー7製品のファームウェアを無償提供 6月下旬から

2020年04月21日 17時30分更新

文● ASCII

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左から「DP-V1710」「DP-V1711」「DP-V2410」「DP-V2420」「DP-V2421」「DP-V2411」「DP-V3120」

 キヤノンマーケティングジャパンは4月21日、業務用4Kディスプレー7製品を対象に、各種機能・性能の向上を図るファームウェアを、6月下旬から無償提供すると発表した。

 対象製品は、「DP-V1710」「DP-V1711」「DP-V2410」「DP-V2420」「DP-V2421」「DP-V2411」「DP-V3120」の7製品。

 今回無償提供するファームウェアは、映像制作業界で広く使われているというファイル形式「.cube」の3D-LUT/1D-LUTファイルの読み込みに対応する。これにより、色味を調整するカラーグレーディングにおいて、ユーザーが求める映像にするための作業を効率化できるとしている。

 RED Digital Cinema製カメラの映像信号をHDR(PQ)/SDRに変換するLUT2種類もディスプレー本体内にプリセットするため、ユーザーはLUTを用意することなく、撮影した映像をHDRやSDRで表示できるようになる。なお、プリセットLUT以外は、USBメモリーからディスプレー本体に取り込み可能だ。

色度図表示のイメージ図

 そのほか、撮影や編集作業時に「ITU-R BT.2020」色域の映像において、ユーザーが任意で指定したピクセルのxy色度値と色度図上の座標位置を確認できる機能も備える。また、入力信号の不正信号検出や接続間違いなどのエラー履歴を最大1000件までUSBメモリーに書き込めるため、いつどのようなエラーが発生したかを追跡できるという。さらに、最大・全白輝度2000cd/m²を実現したDP-V3120では、異なる輝度の映像を左右に並べて比較表示できるとのこと。

 キヤノンマーケティングジャパンは、今回のファームウェア提供により、ユーザーの利便性をさらに高め、映像制作現場を強力に支援するとしている。

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