パナソニックは4月20日、BS4K・110度CS4Kチューナー2基を内蔵する液晶テレビ「4Kビエラ HX850」シリーズ2機種を発売すると発表した。
東京2020オリンピック・パラリンピック公式テレビとして開発した製品で、49V型の「TH-49HX850」と43V型の「TH-43HX850」をラインナップする。価格はどちらもオープンプライスで、6月26日から販売を開始する。
新4K衛星放送(BS4K・110度CS4K)に対応するチューナーを2基搭載しており、新4K衛星放送や従来放送(地上/BS・110度CSデジタル放送)を外付けHDD(別売)に録画可能。
4K映像本来の色を忠実に描き出すとうたう独自技術「ヘキサクロマドライブ」には、プロの映像制作用マスターモニターにも採用されている3次元カラーマネジメント回路(3D-LUT)を搭載。入力された色信号を色鮮やかに再現し、人肌など淡い色や、輝く陰影の中の微妙な色合いまでも、リアルに映しだすという。
AIにSDR映像とHDR映像のデータベースを機械学習させることで、SDR映像もHDR映像のような高コントラストに変換可能とする「AI HDRリマスター」も搭載する。
さらに、新4K衛星放送に採用されているHDR方式(HLG)の画質を大幅に向上させるため、新たな画質処理アルゴリズムを採用。HLGの映像信号に含まれる明るさ情報をシーンごとにリアルタイムに解析し、パネルの持つコントラスト性能を最大限引き出せるようにHDR映像を高画質化処理することで、あらゆる4K番組を明るく高コントラストに表示するとうたう。
音質面では、30Wのダイナミックサウンドシステムに加えて立体音響システム「Dolby Atmos」にも対応し、テレビのスピーカーのみで上下左右から音に包み込まれる立体音響が楽しめるとする。
そのほか、吸着機能付きの「転倒防止スタンド」を採用。スタンド底面が設置面から離れる力が働くと、テレビ台にしっかり吸着して、倒れにくくなるという。なお、移動時は「吸着操作スイッチ」を押すと吸着を解除できる。
スタンドを含めたサイズ/重量は、49V型がおよそ幅109.9×奥行き24.5×高さ69.4cm/およそ20.5kg。43V型がおよそ幅96.6×奥行き24.5×高さ61.9cm/およそ17kg。