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仕事に差がつく!阿久津良和「Office 365のスゴ技」 第97回

ユーザー数が急上昇するTeamsの最新機能を検証する

SlackからTeamsを呼び出すアドオン、Teamsのカスタム背景画像を試す

2020年04月15日 09時00分更新

文● 阿久津良和 編集●MOVIEW 清水

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 本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション(以下、アプリ)「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回はSlackのアドオン「Microsoft Teams Calls」と、Microsoft Teamsのカスタム背景画像に注目する。

SlackからTeamsを呼び出す「Microsoft Teams Calls」

 当初は開発者が中心になって利用し、ユーザー部門にまで広まったSlack。大企業での利用を前提にセキュリティを重視したMicrosoft Teams。いずれもビジネスチャット、もしくはチームコミュニケーションツールだが、その類似性から競合製品に位置する。2019年を振り返ると、互いのDAU(1日あたりのアクティブユーザー)数で舌戦を交わしつつ、エコシステムの拡充に注力してきた。その一環としてSlackが米国時間2020年4月1日にリリースしたのが「Microsoft Teams Calls(ベータ版)」である。

「Microsoft Teams Calls」のページ。「Add to Slack」ボタンを押せば、自身のSlackにアプリを追加できる

 アプリ名が示すとおり、SlackからMicrosoft TeamsによるWeb会議を実行し、Slackの標準ネット電話機能としてMicrosoft Teamsを選択することが可能だ。また、Outlook Calendar Appを合わせてインストールすれば、会議の通知からMicrosoft TeamsのWeb会議に参加できる。

「/teams-call」コマンドを実行すると、Microsoft Teamsによる会議への参加が可能になる

Webブラウザー経由でMicrosoft Teamsクライアントを起動し、Web会議へ参加する

 機能的にはシンプルなものだが、Slackはネット通話パートナーとしてZoomやシスコなどに対応する旨を示しており、Microsoft Teams Callsという存在は、前述したエコシステム強化の一環として捉えるのが正しそうだ。他方でユーザー視点に立てば、「Microsoft Teamsに統合した方が早い」とも見える。だが、社内のITソリューションは情報システム部門の判断を経て導入しているため、気軽に入れ替えることは難しい。Microsoft Teams Callsは社内外のコミュニケーションツールとしてSlackを利用し、Office 365を全社導入している企業であれば有益だろう。

背景画像のカスタム機能が到着

 Microsoftは米国時間2020年4月10日、Twitterを通じて、背景画像のカスタム機能をロールアウトしたことを発表した。こちらはMicrosoft 365ロードマップ62890で開発を進めていた機能である。アナウンス直後から機能実装を確認してきたが、4月14日にようやく動作検証に至った。

以前の「背景をぼかす」が「背景効果を表示する」に置き換わった

一覧から背景画像を選択すれば、簡単に切り替わる。こちらがカスタム背景画像を適用した状態

 22種類の背景画像が用意されており、以前の背景ぼかしは背景画像の1つに並んでいる。背景画像となる画像ファイルの一部は「%APPDATA%\Microsoft\Teams\Backgrounds」フォルダーに格納されており、同フォルダー内にある「Uploads」フォルダーへ画像ファイルを用意すると、独自の背景画像をWeb会議で使用することが可能だ。実際に試してみたがMicrosoft Teamsアプリの再起動などは不要で、UploadsフォルダーにJPEG形式もしくはPNG形式の画像ファイルを置くだけである。なお、解像度は他の背景画像に合わせて、1980×1080ピクセルにリサイズするといいだろう。

「%APPDATA%\Microsoft\Teams\Backgrounds」フォルダーの内容

「Uploads」フォルダーに格納した画像ファイルも背景画像として選択できる

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