めんどうなケーブル配線を考える必要がなく
組み込みは容易
ここからは実際に組み込み作業を行なっていこう。今回組み込んだパーツは下記の通りだ。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i7-9700K」 |
マザーボード | GIGABYTE「Z390 I AORUS PRO WIFI(rev. 1.0)」 |
メモリー | CFD販売「W4U2666CM-8G」 (DDR4-2666、8GB×2) |
ビデオカード | GIGABYTE「GV-N206SWF2OC-8GD(rev.2.0)」 (GeForce RTX 2060 SUPER) |
SSD | Western Digital「WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C」 (M.2、500GB) |
電源ユニットとマザーボードの隙間は狭かったが、24ピンメイン電源ケーブルの「あまり」がほとんどないため、メモリーに干渉したり、ほかのケーブルを差すときのジャマになったりすることはない。
このほかEPS12V電源ケーブルや、ケースの各種ヘッダケーブルもドンピシャという位置関係と長さであり、延長ケーブルで補う必要はなかった。
CPUクーラーは、前述した通り側面のフレームにすでに取り付けられた状態だ。あとはマザーボードに固定用のバックプレートを取り付け、そこに水冷ヘッドを固定すればいい。
水冷ヘッドとラジエーターやファンの隙間は実測値で約1.5cm。とはいえ、水冷ヘッドとラジエーターをつなぐ冷却液の循環パイプにも「あまり」はなく、PCケース内部でジャマになることはなかった。
ビデオカードを利用する場合は、付属のライザーケーブルをマザーボードのPCI Expressスロットに差し、ビデオカード用のスペースにビデオカードを組み込む。
電源ユニットはフルプラグインタイプで、必要なケーブルだけを差せばいい。開封時には24ピンメイン電源ケーブルやEPS12V電源ケーブル、PCI Express電源ケーブルやSerial ATAケーブルなどが接続済みの状態だが、M.2対応SSDのみで利用するならSerial ATAケーブルなどは外してもかまわない。
内部は狭いが、見通しがよく、どこになにを組み込めばいいのかよくわかる。また小型ケースへの組み込みでは、ケーブル配線が大きな問題になりやすい。しかしH1では、ケーブルの長さや配線のレイアウトを工夫することで、この問題をおおむね解決している。
マザーボードのレイアウトによっては、延長ケーブルを組み合わせる必要も出てくるが、今回使用したGIGABYTEのマザーボードはMini-ITX対応マザーボードとしては一般的なレイアウトを採用している。多くのマザーボードで、H1の優れた構造と配線の恩恵を受けられると考えてよさそうだ。