このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第88回

手元資金は潤沢だ:

アップルは5G iPhone発売が遅れても焦らない

2020年04月03日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

●5Gを試しに行くのは「不要不急」

 また5Gのインフラ環境も関係しています。米国や日本で5Gサービスが開始されましたが、身近な場所がエリア化されているパターンは多くの人にとっては希です。スタジアムや駅、ケータイショップなどで利用できる場所が、昔のWi-Fiのようにスポット的に増えています。

 5Gが身近になるまでは、5G対応モデルが「ラインアップされていること」が重要というわけです。さすがに2020年に5G対応モデルを出した方が格好がつきますし、2〜3年の買い換えサイクルを考えれば妥当なところです。

 しかし5G対応したからと言って、多くの人にはあまり意味をなさない状況が、今年、あるいは来年も続くのではないかと考えられます。残念ながら世界の先進国の多くの都市で外出が制限されています。もし5G iPhoneを手に入れても、体験しに行くことは「不要不急」だと思うのです。

 

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中