フィジカルインターフェイス祭りだった:
アップル新型iPad Pro マウスとARの再発明
2020年03月24日 21時30分更新
MacBook Airに続いて、iPad Pro (Early 2020)のレビューです。今回のiPad Proは「フィジカルインターフェイス祭り」ですね。
今回感動したのは、iPadOS 13.4でサポートしたトラックパッド。iPad Pro以外のiPadOS 13.4対応デバイスでも同様に利用できるため新型iPad Pro自体のポイントではありませんが、少し詳しく触れたいと思います。
また、新たに搭載されたLiDARスキャナ。こちらも新しいインターフェイスとして活用が進む可能性を秘めています。それではさっそく見ていきましょう。
●iPad Proだけでワークフローが完結する仕様
iPad Proは2018年10月、ちょうどMacBook AirやMac miniとともにフルモデルチェンジを遂げたタブレットです。アップルは発表会で「モバイルコンピュータとして最大の出荷台数」と指摘したとおり、タブレットというアップル以外のメーカーが消えゆくカテゴリではなく、コンピュータとして勝負していることをアピールします。
2020年モデルのiPad Proは、2018年モデルのマイナーチェンジ。縁なし液晶のLiquid Retinaディスプレイ、Face IDとポートレート撮影に対応するTrue Depthカメラ、本体側面にくっつけて充電するApple Pencil(第2世代)、よりソリッドになったアルミニウムボディなどは踏襲され、ハードウェア上の違いは以下に絞られます。
・グラフィックスコアが1つ増え、熱設計を見直したA12Zプロセッサ
・1200万画素広角カメラ
・1000万画素超広角カメラを備えた新しいカメラシステム
・機能向上したTure Toneフラッシュ
・5mまでの正確な測距を実現するLiDARスキャナ
・2つから5つに増加し、動画のステレオ録音に対応する新しいスタジオ品質マイク
・Wi-Fi 6とギガビットLTEのサポート
Geekbench 4での計測は平均してシングルコア5000前後、マルチコア1万8000前後。Metalは4万5500前後。Metalはスコアがわずかに向上していますが、プロセッサはA12Xとほぼ変わりません。
特にカメラとマイクの向上、ワイヤレス通信の充実は、iPad Proでの撮影 → 編集 → アップロードという、iPhoneやデジタルカメラなしでの軽快な動画作成のワークフローを完結させてくれます。もちろんこだわればどこまでも言ってしまう世界ですので、「iPad Proだけでやる」と決めてしまっても良いのではないか、と思いました。

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