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創業20周年、進化し続ける名店 らーめん愉悦処 鏡花(東京・立川)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第2回

2020年03月16日 12時00分更新

文● ZATSU 編集●ラーメンWalker

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 東京・多摩地区のラーメンを語る上で外せないのが、今年で創業20周年を迎える「らーめん愉悦処 鏡花」。

 1999年、新横浜ラーメン博物館主催の「ラーメン登竜門」に出場し、2000年6月に「鏡花」をオープンさせました。他とは一線を画すラーメンを提供し、そのメニューは何度もブラッシュアップを重ね、今もなお変化し続けています。

 店主の町田さんは、「華厳の滝」と呼ばれる名物湯切りでCM出演したり、2009年には立川にラーメン集合施設「立川 らーめんたま館」をプロデュース。他にも多数のお店のプロデュースや海外店舗展開もしており、今年3月には八王子の名店「煮干鰮ラーメン 圓」を譲り受け二代目店主となるなど、常に目が離せない存在。

 現在の「鏡花」は、長い歴史の中にあった時代を先取るタイプでは無く、王道の「醤油ラーメン」「塩ラーメン」「鶏白湯ラーメン」などの今まで作り上げたものの集大成とも言えるラインナップに、「汁なし担々麺」という新しい試みも加えられています。

 その店内も他のラーメン店とは全く違った雰囲気で、泉鏡花の「高野聖」をモチーフにしたという幻想世界の様で、暗がりの中でラーメンだけがピンライトで照らし出されるという演出がなされています。

 現在の「鏡花」を代表するメニューである「醤油ラーメン」は、鶏・豚・牛の動物系を中心に魚介を加えた芳醇で重厚な出汁に、たまり醤油等の厚みのある醤油ダレが合わさった濃厚な味わいのスープ。ポコポコした口当たりの平打ち麺やトッピングの三つ葉の風味が見事にマッチする最上級の一杯。

 「鶏白湯ラーメン」は、フワフワの泡に包まれたシルキーな滑らかさと、濃厚さの中にほのかな和風味を持つ鶏白湯スープに、しなやかな細麺が合わさったもので、辛味ダレのピリッとしたアクセントが付けられた濃厚ながらもしつこさの無いバランスの良い一杯。

 隠れた逸品の「汁なし担々麺」は、力強いゴマ感の濃厚な芝麻醤と肉味噌の旨味、更にたっぷり入ったクラッシュナッツなどのコクが加わり、クッキリとした麻辣感を楽しめる一杯!

 上質な煮干しスープも付くので、途中でスープを加えて「汁あり担々麺」としても楽しむことも出来ます。

 常に前へ前へと進むお店なので、今後もブラッシュアップを重ねていくと思いますが、いつ行っても何を食べても「美味しい」と笑顔にさせてくれる、オススメのお店です!

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。 武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。 「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(http://blog.livedoor.jp/zatsu_ke/

本人Twitter @zatsu_ke

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