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ルーターとサテライトがセットだから買ってすぐにメッシュ環境構築

Wi-Fi 6対応ネットギアのメッシュWi-Fi「Orbi」なら家中爆速でネット接続

2020年02月17日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII.jp編集部

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Wi-Fi 6、メッシュWi-Fi対応、トライバンドがキーワード

 近年、Wi-Fiルーター業界が活気づいている。1つは、昨年認証がスタートした「Wi-Fi 6」の登場。そしてもう1つが「メッシュWi-Fi」という考え方だ。今回紹介したい、ネットギアから発売された「Wi-Fi 6対応 OrbiメッシュWiFiシステム RBK852」は、これらの流れを汲んだルーターとサテライトを組み合わせた製品である。

 まずは、最近のWi-Fiルーターの主流についてかんたんに説明したい。Wi-Fiの規格は、「IEEE 802.11ac」の時代が長く続いてきた。5GHz帯を利用し複数のアンテナを利用することで、スループットを上げ、複数台接続可能にしたMU-MIMOなど高速化と接続性を高め、理論上最大6.93Gbpsの通信が可能。それまでの「IEEE 802.11n」に比べて十分速さを実感できたはずだ。

 そして、さらなる高速化を図ったのが、昨年登場したIEEE 802.11axである。同時に呼称も流行りの“世代”を取り入れた「Wi-Fi 6」とした。つまり「第6世代のWi-Fi規格」という意味である。ちなみに、IEEE 802.11acは「Wi-Fi 5」に、IEEE 802.11nは「Wi-Fi 4」と定められている。

 このWi-Fi 6は、2.4GHz帯もサポート。5GHz帯の同時接続は従来の4台から8台に倍増し、スループットや接続性も改善され、理論上の最大速度は9.6Gbpsとなっている。ただし、Wi-Fi 5もそうだが、理論値を達成するルーターはないし、接続する側の機器もたくさんのアンテナが必要など条件は厳しいため、あくまで知識の1つとして留めておいてほしい。

 今回紹介する「RBK852」は、5GHz帯の最大速度が2402Mbps、2.4GHz帯の最大速度が1147Mbps。そして5GHz帯が2つ、2.4GHz帯が1つの、合わせて3つのバンドを備える、いわゆる「トライバンド」対応製品だ。

「RBK852」のルーターの外観。スッキリしていてルーターという感じはあまりしない。

 このトライバンドも、最近の流行りであり、「メッシュWi-Fi」と深く関わってくる。メッシュWi-Fiは直訳すれば「網目Wi-Fi」。つまり、Wi-Fiの機器を複数設置することで、広い範囲を網羅しようとしたのである。しかも単にルーターを複数置くのではなく、それぞれが連携してつながっているため、まさに網の目を張り巡らした感じになっているのだ。

 このメッシュWi-Fiの良い点は、場所に応じてSSIDを自分で切り替えなくても良いこと。どのルーター(WANと直接接続しない機器を本製品ではサテライトと呼ぶ)と接続するかは自動で判断され、常に最適な接続環境で利用できる。

 ルーターとサテライト(サテライト同士も)は基本Wi-Fiで接続されるため、接続機器のほかに、ルーターへ導く通信が発生するが、トライバンドだと5GHz帯を1つ使っても、もう1つ5GHz帯が残るため、高速通信が可能となる。場合によっては2.4GHz帯も使えるので、複数の機器を接続しても余裕だ。

 本製品はこうした、いまWi-Fiルーターを買うなら選ぶべき3つの要素、「Wi-Fi 6」と「メッシュWi-Fi」、「トライバンド」をしっかり踏襲している。

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