昨年のPC市場も「ゲーミング一色」で、例年以上に盛り上がった年になった。そんな中、まだPCでゲームをやるために必要な知識があやふやなため、なんだか敷居が高いものとして二の足を踏んでいる人も少なくないはず。そこで、今回はPCでゲームをプレイする上で最も重要かつ初心者にはわかりづらい「スペック」を解説しようと思う。
スペックとは、ざっくり言うとさまざまなパーツで構成されるPCの性能のことで、ゲームに重要なスペックは主に「CPU」と「GPU」、「メモリー」、「ストレージ」と呼ばれる4つのパーツとなる。特にCPUとGPUは画面にゲーム画面を計算して表示するパーツのため、かなり重要度が高く、その性能次第でゲーム画面が快適に表示されるかどうかが決まる。
メモリーは現在のPCでは8GB以上が主流で、足りなければ複数アプリの同時利用でもっさりとした動きになることもある。ストレージは主にゲームの読み込みを担当するパーツで、速度が速ければ速いほどローディング時間は短くなり、ゲームの起動時間やステージ読み込み時間、リトライまでの時間が高速となる。ストレージの種類は大雑把に言うと「HDD」と「SSD」があるが、ローディングタイムを時短してゲームのプレイ時間をなるべく確保したいなら、SSD一択だ。
と、こんな具合に説明しても実際にはどの程度重要なのか? 安いPCではどうダメなのか? 結局、どんなスペックがお買い得でちょうど良いのか? と頭の中は疑問符だらけになるだろう。というわけで、今回は大人気格闘ゲーム「ストリートファイターV」(以下、ストV)を例に、どんなスペックだと快適に遊べるのかを紹介しよう。ちなみに、なぜ例がストVなのかは理由がある。
それは、現在インテルは対象期間中(2019年10月12日~2020年2月29日23:59)に自社のCPUである第9世代インテル® Core™ i5プロセッサー搭載PCを購入した人向けに、もれなくストVがもらえる「Player to the“Core”キャンペーン」を開催しているからだ。この機会に対象CPU搭載PCを購入し、引き換え期限である2020年3月31日までにストVを無料でゲットしてほしい。
ストVのエディションをおさらいしよう
さて、PC版のストVを購入/ダウンロードするには「Steam」というオンラインショップでアカウントを作るところから始めなければならない。アカウント作成自体は割愛するが、そう難しい作業ではない。メールアドレスがあれば簡単に作成できる。
しかし、いざストVを購入しようとしてショップ内で検索すると大抵の人がひっかかるのが、「なんかいろんなエディションとかキットがあるけどどれを選んだらいいの?」問題だ。発売初期にストVを買った筆者も数年ぶりにSteamで検索すると、その様変わりに驚いたものだ。「~エディション」だの「~キット」だの、どれを選んだらいいのかわかりづらい。そこで、まずはストVのエディションから説明しようと思う。
ストVは2016年2月18日に発売し、これまでにDLCでどんどんキャラクターが追加されており、今もなおアップデートし続けている格闘ゲームだ。バージョンアップも行なわれており、2018年1月17日には「アーケードモード」などが追加された「アーケードエディション」が提供され、ゲーム本体をすでに買っているユーザーは無償でアップデートできた。キャンペーンで無料ダウンロードできるのもこちらのアーケードエディションとなる。
そして、来る2020年2月14日には最新バージョンとなる「チャンピオンエディション」が発売する。従来のシーズン4までに提供されたコンテンツが2000種類以上収録しているものなので、まだ購入していないユーザーはかなりお得かもしれない。
一方で、すでにストVを遊んでいるユーザーにもいい話がある。先行して「チャンピオンエディション」を遊べる「アップグレードキット」(2727円+税)が購入できるのだ。しかも、アップグレードキットは購入したその日から遊べるので、いち早く新システムに慣れてライバルに差をつけたいプレーヤーにオススメだ。