複数モデルを用意しているだけでなく、パーツごとのカスタマイズも可能
8万円台から買えるコンパクトゲーミングPC、目的のゲームに合わせたラインアップも魅力
2020年01月21日 17時00分更新
デルが販売するDELL Gシリーズは、同社のALIENWAREシリーズと比べてリーズナブルな価格でしっかりとゲームプレイできる構成なのが特徴のゲーミングパソコンだ。ALIENWAREシリーズは快適なゲームプレイのためのハイエンド構成に加え、便利なソフトウェアなども多数用意してあり、ヘビーなゲーマーでも快適にゲームプレイできる環境を提供する。それに対しDELL Gシリーズは、これからPCゲームを始めたい人や、カジュアルに色々なゲームを楽しみたい人にピッタリのマシンとなっている。
今回は、同シリーズのゲーミングデスクトップパソコン「New Dell G5 ゲーミングデスクトップ」を試用できた。前回は外観について紹介したので、今回は性能についてチェックしていく。
New Dell G5 ゲーミングデスクトップの試用機は、「Dell G5 ゲーミングデスクトップ プレミアム
」をベースに、GPUをGeForce RTX 2060、ストレージを512GB SSD(M.2接続/NVMe対応)+2TB HDDに強化したモデルだった。この構成だと通常16万9818円からだが、クーポンを利用すれば14万948円から購入できる。
試用機は、Dell G5 ゲーミングデスクトップ プレミアムとDell G5 ゲーミングデスクトップ プラチナ
の中間にあたるスペックだと考えてもらえばいい。ただし、ストレージは通常2TB HDDなのに対し512GB SSD(M.2接続/NVMe対応)+2TB HDDに強化されていた。ゲームを快適にプレイしたい場合、最近だとSSDは必須になってきているので、予算に余裕があれば256GB SSD(M.2接続/NVMe対応)+2TB HDDもしくは試用機のように512GB SSD(M.2接続/NVMe対応)+2TB HDDに強化することをオススメしたい。また、メモリーは8GBだが、4GB×2ではないので、こちらも余裕があれば16GB(8GB×2)に強化しておけば、より快適になるだろう。
フルHDであればほとんどのゲームがGeForce GTX 1660 Tiで快適にプレイできるので、とりあえずゲームが快適に遊べるマシンを探しているのであれば、Dell G5 ゲーミングデスクトップ プレミアムでストレージ強化をすれば十分快適に遊べる。もし、負荷が高めのFPSタイトルを144Hz近いリフレッシュレートでプレイしたいのであれば、GeForce RTX 2060に強化するか、Dell G5 ゲーミングデスクトップ プラチナ
を選択するといいだろう。
New Dell G5 ゲーミングデスクトップの主なスペック | ||||||
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モデル名 | New Dell G5 ゲーミングデスクトップ 【即納】プレミアム | New Dell G5 ゲーミングデスクトップ フルカスタマイズ | New Dell G5 ゲーミングデスクトップ スタンダード | New Dell G5 ゲーミングデスクトップ プレミアム | New Dell G5 ゲーミングデスクトップ プラチナ | New Dell G5 ゲーミングデスクトップ スプレマシー |
CPU | Core i7-9700 | Core i5-9400 | Core i7-9700 | Core i7-9700K | ||
グラフィックス | GeForce GTX 1660 Ti | GeForce GTX 1650 | GeForce GTX 1660 Ti | GeForce RTX 2060 | GeForce RTX 2070 SUPER | |
メモリー | 8GB×1 | |||||
ストレージ | 512GB SSD(M.2接続/NVMe対応) | 2TB HDD |
前置きが長くなったが、試用機でベンチマークを計測してみたので紹介する。
試用機のスペックであればフルHDで超快適ゲームプレイ
タイトル次第ではWQHDや4Kでのゲームプレイも視野に
まずはCPUの性能をチェックするために「CINEBENCH R20」を計測。結果は、CPUが3148pts、CPU(Single Core)が461ptsという結果になった。第9世代のCore i7だけあって、スコアは高め。かなり負荷が高いゲームを実況したいといった用途でなければ問題ないだろう。
ストレージの速度は「CrystalDiscMark」でチェック。結果は、シーケンシャルリードでSSDが2256.13MB/秒、HDDが207.61MB/秒だった。やはりHDDは大容量であものの速度は遅いので、より快適にゲームプレイしたいのであればSSDを追加しておいたほうが無難だ。また、マシンによってはビデオカードなどでM.2スロットが隠れている場合もあるが、New Dell G5 ゲーミングデスクトップの場合はサイドパネルを外すとスロットが見えるので、もし後から追加したくなった場合でも比較的楽に搭載できる。
グラフィックス性能はまず3DMarkでチェック。結果は、Time Spyが7438、Fire Strikeが16806、Fire Strike Ultraが4327だった。4Kでのゲームプレイはタイトルを選びそうだが、フルHDであればしっかり遊べるだろう。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」をチェック。1920×1080ドット、最高品質、フルスクリーンという設定で15879(非常に快適)、解像度を2560×1440ドットに変更しても12216(非常に快適)だった。FFXIVくらいの負荷のタイトルであれば、フルHD以上の解像度でも快適に遊べる。
FFXIVベンチより負荷が高めの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」は、1920×1080ドット、高品質、フルスクリーンという設定で7953(快適)だったが、解像度を2560×1440ドットに変更したところ5570(やや快適)となった。また、試しに3840×2160ドットで計測したところ、3265(普通)までスコアは落ちた。さらにそこからDLSSをオンにしてみると、4808(やや快適)までスコアは上がった。
GeForce RTX 2060だと、対応タイトルであればDLSSをオンにすれば少し快適になることもあるが、FFXVくらい負荷の高いタイトルだとWQHDくらいまでが妥当ではないだろうか。とはいえフルHDであれば問題なく快適にプレイできると思われる。
ベンチマークの結果から、試用機のDell G5 ゲーミングデスクトップ プレミアムであればフルHDだとかなり快適にゲームが遊べるほか、タイトル次第ではWQHDや4Kでのゲームプレイも視野に入る。人気のFPSを144Hz近いリフレッシュレートで遊びたいという場合でも
また、MMORPGや「リーグ・オブ・レジェンド」「PUBG LITE」など負荷が軽めのゲームであれば、Core i5-9400、GeForce GTX 1650を搭載する「Dell G5 ゲーミングデスクトップ フルカスタマイズ」でも十分快適にプレイできる。加えて、フルHDでしっかりゲームを遊びたいだけであれば、GeForce GTX 1660 Ti搭載の「Dell G5 ゲーミングデスクトップ スタンダード
」やDell G5 ゲーミングデスクトップ プレミアム
を選択するといい。
高いリフレッシュレートでのゲームプレイに加えて、実況配信なども視野にいれるのであれば、Dell G5 ゲーミングデスクトップ プラチナやDell G5 ゲーミングデスクトップ スプレマシー
をチョイスしておけば無難だ。
コンパクトでかつ快適にゲームをプレイするためのゲーミングデスクトップパソコンを探している人は、Dell G5 ゲーミングデスクトップを検討してみてはいかがだろうか。