コースに行かずとも楽しめるイベント盛りだくさん
コース以外でも様々な催し物が行なわれた。トークショーやサイン会のほかに、ラリー車両の同乗体験、さらには子ども向けの“お仕事体験”も実施され、ファンそれぞれが思い思いの時間を過ごした。体験イベントで人気なのが、観光バスに乗り、そのすぐ横をレーシングカーが疾走するサーキットサファリ。ドライバーや監督たちがバスガイドを務め、裏話を聞きながらすぐ横をマシンが走る姿はなかなか得難い経験だ。
また、ドリフト体験はTeam TOYO TIRES Driftの面々が、メインストレートを使ってデモ走行を実施。今年GRスープラで参戦したエースの川畑選手のほか、今年のFIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップで準優勝した藤野選手をはじめとした面々が、華麗なるテクニックを披露。市販のGRスープラ2台も投入し、スープラ祭といった様相を呈していた。
さらに場所を移してドリフト同乗体験も実施。参加された方は皆一様に笑顔で「凄い!」と語っていた。
この日の最後を飾ったのがSUPER GTの車両によるデモレース。特にGT500クラスは、来年からGRスープラが導入されることが決まっており、今季チャンピオンを獲得したLC500はこれがラストラン。2006年から14シーズンに渡り“レクサスブランド”でのGT500クラス参戦は今回で一旦区切りとなる。多くのファンがその雄姿をカメラに納めようと、ピットに殺到。中でもチャンピオンに輝いた6号車(WAKO'S 4CR LC500)とドライバーを務めた大嶋選手の前には大きな人だかりができていた。
デモレースでは当初走行を予定していた19号車WedsSport ADVAN LC500がトラブルにより参加できず、6号車に加えて37号車KeePer TOM'S LC500、39号車DENSO KOBELCO SARD LC500の3台とGT300車両5台が参加。抜きつ抜かれつの走行の最後に、GRスープラもコースイン、夕暮れの富士スピードウェイをランデブー走行し、イベントはフィナーレを迎えた。
今年も各クラスで圧倒的な強さを見せたTOYOTA GAZOO Racing。来年もその活動から目が離せそうにない。