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レギュラーフレーバーの全国展開に期待

加熱式たばこ第4の刺客「PULZE」は、喫味の強さとにおいの少なさが特徴

2020年01月02日 15時00分更新

文● 阿部 編集 ●ASCII

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喫味は強く、加熱式たばこ独特のにおいが少ない
異なる加熱温度で吸いごたえを選べるのも魅力

 PULZEは、IQOS、glo、Ploom Sに続く高温加熱式たばこ。ほかのデバイスと同様に、本体に差し込んだスティックを高温で加熱して、発生した蒸気を吸い込むという仕組みだ。フル充電で連続最大20本まで喫煙が可能なので、iD・スティック1箱を充電なしで楽しめることになる。充電時間は約90分程度。

iD・スティックはIQOSのヒートスティックのような形状

iD・スティックは目印のラインまで差し込む。このときに力を入れすぎると、スティックが折れてしまうので注意

 加熱方式は、IQOSのようにスティックを内側から熱するタイプ。スティックを本体上部に差し込み、正面にあるボタンを1度押して電源を入れるとLEDが順番に点灯していく。LEDがすべて点灯する前にボタンを長押しすると振動して加熱が始まる。

電源が入るとLEDが順番に点灯していく。そのまま放置するとLEDが消灯して、自動的に電源が切れてしまう。操作の感覚は、1回電源ボタンを押したらすぐに長押し、といった具合がよい

喫煙時間は4分。1分経過するごとに、LEDライトが1つずつ消灯していく

 加熱時間は20秒弱で、加熱が完了すると本体が振動して喫煙可能になる。喫煙時間はパフ数に関係なく4分間。電源ボタンの上の4つのLEDライトは喫煙時間を表しており、1分経過するごとに1つずつ消灯していく。終了30秒前に1度振動し、さらにもう1回振動すれば吸い終わりとなる。

 吸い心地は、筆者が所持するgloとPloom TECH+よりもたばこ感が強いと感じた。また、高温加熱式たばこ独特のにおいが比較的少ないように思える。メンソールやミント自体のにおいは発生するし、慣れていない人だと気になるにおいではあるようだが、gloに比べると少なく慣れるのは早そうだ。

 また、PULZEは加熱温度を選択することもできる。345度で加熱する「標準モード」と、315度の「エコモード」を搭載し、電源オン後のボタンを押す長さによってモードを変更できる。最初の長押しで指を離せば「標準」、さらに押し続けると「エコモード」になる。実際に試してみると、温度差による味の違いはそれほど大きくはないが、吸いごたえを好みで選べるのは強みといえる。

本体下部に収納されているクリーニング用のピックを使って、ヒートバー周辺に付着したタバコ葉を除去するのが基本的な手入れ

 手入れは、普段は本体下部に収納されている「クイッククリーニング用ピック」を取り出してキャップを開け、加熱するヒートバーの周囲からタバコ葉を取り除くことができる。なお、スティック差込口用のクリーナーと思われるブラシも付属しているのだが、なぜか説明書には使い方が記載されていない。

レギュラーが発売されてからが本番か

 PULZEは後発デバイスというだけあり、「本体サイズに対して連続喫煙本数が多い」「加熱温度を選べる」「高温加熱式特有のにおいが少ない」など、ほかのデバイスで気になっていた点を解消している。

左から、「アイディー・スティック・メンソール」と「アイディー・スティック・ミント」

 しかしながら、現在全国展開されているiD・スティックは、「アイディー・スティック・メンソール」と「アイディー・スティック・ミント」の2種類のみ。福岡県内では「レギュラー」も発売されているらしいが、この2種類以外のフレーバーの全国発売については、今のところ発表されていない。

 現状はフレーバーの種類が限られているため、ターゲットがメンソール系を好むユーザーに限られるのが惜しい点だが、レギュラーが全国販売されることがあれば、PULZEユーザーが増えて高温加熱式たばこの勢力図が大きく変わる可能性もゼロではないといえる。今のところは、メンソール系はPULZEで、レギュラーはIQOSやgloで吸う、という2台持ちがオススメだ。

 4社目の参入で、加熱式たばこ市場の競争はさらに激化すると思われる。新顔であるPULZEが今後、どれほど愛煙家たちに受け入れられるかが気になるところだ。

喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなり、心筋梗塞・脳卒中の危険性や肺気腫を悪化させる危険性を高めます。
未成年者の喫煙は、健康に対する悪影響やたばこへの依存をより強めます。周りの人から勧められても決して吸ってはいけません。
人により程度は異なりますが、ニコチンにより喫煙への依存が生じます。

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