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マカフィーが解説「2020年、このサイバー犯罪に気をつけろ!」

2020年01月03日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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AIによってニセの画像や動画が作られる

 2020年は、どんな年になるだろうか。日本では「東京五輪2020」などの国際的なイベントがあり、世界中から注目を集めることが予想される。ただ、注目を集めるということは、サイバー攻撃の標的になりやすい、ともいえる。

 マカフィーは、「McAfee Labs 2020 Threats Predictions Report(マカフィーラボ、2020年の脅威予測レポート)」と題した記事を発表している。2020年に注意すべきセキュリティー動向を解説するものだ。

 中でも強く警告されているのは、「フェイク」のコンテンツによる脅威だ。動画や写真を誰もが気軽に投稿し、あっという間に世界に広がっていく時代では、ニセの写真、テキストが拡散することによる被害は大きなものとなる。

 ここで、最近話題になっているAIによる深層学習が悪用される可能性があるという。無料で入手できるパブリックコメントの動画などを使用して、機械学習モデルをトレーニングすると、ある人の言葉が他人の口から発せられる様子を描写したようなディープフェイク動画までも作成できると、マカフィーは警告している。

 AIにより、偽物と見分けるのが人間には難しい、本物そっくりのテキスト、画像、動画が生成されるとしたら……。単なる「デマ」「フェイクニュース」が作られるだけではなく、顔認識などの生体認証システムまでも、犯罪者に容易に突破されてしまう可能性があるかもしれない。

 安易に情報に飛びつかず、正しい情報かどうか、一人ひとりが精査する心がけを持ちたい。また、これまで以上に個人情報の取り扱いには注意したい。情報漏洩などの事故に遭遇してもなるべく被害が軽く済むように、ID・パスワード管理の必要性を認識しておくべきだろう。

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