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T教授の「戦略的衝動買い」 第561回

デカスマホ時代に“小さくすばしっこい”「Palm Phone Gold」を衝動買い

2019年12月19日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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すぐに安価なTPU素材のケースを買ったが、基本的にはPalm Phone Goldにはケースは似合わない

本体のみなら名刺ケースにスッキリと収まる

 筆者は、Palm Phone Goldを使う前にUnihertzのミニマルスマホ「Atom」を使っていたが、Atomも文字入力にはGraffiti Pro for Androidを使っていた。アウトカメラ、内蔵バッテリー容量、無線LAN、ベンチマーク、タフネスはAtomの方が勝っているが、画面サイズ・解像度、持ちやすさ、軽さ、サブ・スマホとしての全体的バランスは個人的にはPalm Phone Goldの方が好ましいというのが印象だ。

TPUケースに入れなければしばらく使っていなかった名刺ケースにすんなりと入った

 タフネスが自慢のAtomと違ってスタイリッシュでデリケートなPalm Phone Goldにはケースがあった方が安心だ。最初、筆者は数百円のTPU素材のクリアケースを購入して安心感は増したが、やはりPalm Phone Goldはブラックカラーとゴールドのカラーバランスが格好良いスマホなので、どのようなケースを取り付けてもケースなしよりセンスアップするとは考えにくいのが難しいところだ。

シルバー系のアイテムは基本的にPalm Phone Goldとミスマッチだ

当たり前のことだが、ゴールド系のアイテムならPalm Phone Goldにはマッチする

 本体のみなら名刺ケースにもスッキリと収まる。ブラックとゴールドのコンビネーションは、シルバー系の他のモノとはマッチングや収まりが悪く、やはりゴールド系のモノとのコンビネーションが良さそうだ。

ファーウェイの360度・全天球カメラもすんなり動作した。本体のスマホが小さくてかえって格好良い。目玉おやじだ

 Palm Phone Goldは充電・データ転送ポートとして、Type-Cポートを採用している。昨今揃いだしたType-C対応のいろいろな周辺機器が使えて楽しい。筆者愛用の全天球型ファーウェイ 360度カメラや折りたみ式のType-C ACアダプター、ミニマルサイズでマグネットアタッチのFINGER POWモバイルバッテリー、FUEL CANバッテリーなど、お似合いのミニマルシリーズ系は全てPalm Phone Goldで試して動作した。

ミニマルなPalm Phone GoldのためにあるようなリトラクタブルなType-CプラグとACプラグの直結したUSB・ACアダプター

実際に使ってみたがまったく問題なし。6インチクラスのスマホだと安定感に難アリだったがPalm Phone Goldならピッタリだ。ゴールドカラーモデルが欲しくなってきた

クラウドファンディングで手に入れたミニマルサイズのUSBモバイルバッテリー。必要に応じて複数個もって対処するソリューションバッテリー「FINGER POW」。これもまたPalm Phone Gold向きだ

1個で600mAh、充電ロスを考慮しても400mAhくらいはありそうだ。これ一個でPalm Phone Goldの内蔵バッテリーを最大50%くらいは充電できそうだ

 レガシーなタイプのスクロールゲームをインストールしても、サイズ的にもパフォーマンス的にもカードゲーム機と張り合うこともできる。オーディオ端子のないPalm Phone Goldの場合、Bluetooth対応のスピーカーやイヤフォンを使うことになるが、ミニマル同士の組み合わせが極めて楽しい世界に引き込んでくれる。

DevotecのFuel Phone Chargerは420mAhのミニマル系USBモバイルバッテリーだ。FINGERPOWよりやや非力だが、最後の頼みの綱にはなりそうだ

極小Palm Phone Goldには同じミニマル思想のマッチする周辺アイテムが多そうだ

ノスタルジー満載のゼビウスが大好きな筆者は、Palm Phone Goldにもインストールして遊んでいる

低音が不足気味のスマートフォンだが、そこはPalm Phone Goldも同じ。Bluetoothスピーカーの上に臨時に置いミニマルオーディオ

長文メールならこの際、Bluetoothキーボードを付けてしまおう。Graffiti Pro for Android は切り替え住みわけがちょっと問題あるかもしれない

 もちろんどんなに小さくても、気合を入れて長文メールを書くつもりならフルサイズのキーボードが有線でも無線でも繋がった。余りのコンパクトさの余り、ちょっとコンビニのお兄さんを驚かせてしまったが、PayPay決済もまったく問題なくできてしまった。

サブで大活躍のPalm Phone GoldにもPayPayアプリを入れて、近所のコンビニで買い物。レジのお兄さんが「小っちゃ!」と言って驚いてた

 Palm Phone Gold……無理をせず今使っているスマホのサブ機として使うも良し……無理して工夫して、限界まで使うのも良し。スタイリッシュなのに、振り幅の広さが特長だ。今回のPalm Phone Goldは、レガシーなブランドネームを冠しているが、決してレガシーだけではない現在進行形の「小さくすばしっこい」デバイスだ。

普通のスマホでは当たり前すぎて面白くない人やサブ機として常に身に着けて大活躍させたい人にとって、Palm Phone Goldは並外れたデッカイ可能性が広がるミニマルガジェットだ

Palm Phone Gold ハードウエアスペック

3.3インチHD液晶(720×1280ピクセル)、CPU:Snapdragon 435、3GBメモリー、32GBストレージ、アウトカメラ1200万画素、インカメラ800万画素、800mAhバッテリー、Google アシスタント、顔認証、IP68防水防塵 対応、本体サイズ 幅50.6×高さ96.6×奥行き7.4mm、重量62.5g、Android 8.1、無線 IEEE802.11b/g/n(2.4GHzのみ)、Bluetooth 4.2 Low Energy対応

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