本体のみなら名刺ケースにスッキリと収まる
筆者は、Palm Phone Goldを使う前にUnihertzのミニマルスマホ「Atom」を使っていたが、Atomも文字入力にはGraffiti Pro for Androidを使っていた。アウトカメラ、内蔵バッテリー容量、無線LAN、ベンチマーク、タフネスはAtomの方が勝っているが、画面サイズ・解像度、持ちやすさ、軽さ、サブ・スマホとしての全体的バランスは個人的にはPalm Phone Goldの方が好ましいというのが印象だ。
タフネスが自慢のAtomと違ってスタイリッシュでデリケートなPalm Phone Goldにはケースがあった方が安心だ。最初、筆者は数百円のTPU素材のクリアケースを購入して安心感は増したが、やはりPalm Phone Goldはブラックカラーとゴールドのカラーバランスが格好良いスマホなので、どのようなケースを取り付けてもケースなしよりセンスアップするとは考えにくいのが難しいところだ。
本体のみなら名刺ケースにもスッキリと収まる。ブラックとゴールドのコンビネーションは、シルバー系の他のモノとはマッチングや収まりが悪く、やはりゴールド系のモノとのコンビネーションが良さそうだ。
Palm Phone Goldは充電・データ転送ポートとして、Type-Cポートを採用している。昨今揃いだしたType-C対応のいろいろな周辺機器が使えて楽しい。筆者愛用の全天球型ファーウェイ 360度カメラや折りたみ式のType-C ACアダプター、ミニマルサイズでマグネットアタッチのFINGER POWモバイルバッテリー、FUEL CANバッテリーなど、お似合いのミニマルシリーズ系は全てPalm Phone Goldで試して動作した。
レガシーなタイプのスクロールゲームをインストールしても、サイズ的にもパフォーマンス的にもカードゲーム機と張り合うこともできる。オーディオ端子のないPalm Phone Goldの場合、Bluetooth対応のスピーカーやイヤフォンを使うことになるが、ミニマル同士の組み合わせが極めて楽しい世界に引き込んでくれる。
もちろんどんなに小さくても、気合を入れて長文メールを書くつもりならフルサイズのキーボードが有線でも無線でも繋がった。余りのコンパクトさの余り、ちょっとコンビニのお兄さんを驚かせてしまったが、PayPay決済もまったく問題なくできてしまった。
Palm Phone Gold……無理をせず今使っているスマホのサブ機として使うも良し……無理して工夫して、限界まで使うのも良し。スタイリッシュなのに、振り幅の広さが特長だ。今回のPalm Phone Goldは、レガシーなブランドネームを冠しているが、決してレガシーだけではない現在進行形の「小さくすばしっこい」デバイスだ。
Palm Phone Gold ハードウエアスペック
3.3インチHD液晶(720×1280ピクセル)、CPU:Snapdragon 435、3GBメモリー、32GBストレージ、アウトカメラ1200万画素、インカメラ800万画素、800mAhバッテリー、Google アシスタント、顔認証、IP68防水防塵 対応、本体サイズ 幅50.6×高さ96.6×奥行き7.4mm、重量62.5g、Android 8.1、無線 IEEE802.11b/g/n(2.4GHzのみ)、Bluetooth 4.2 Low Energy対応

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