「Life Mode」で賢くバッテリーをセーブ
また、Palm Phone Goldは、スマホとしては驚異的なミニマムサイズである800mAhの貴重なバッテリーを大切に使うために、単なるECOドライブモードや全ての電波を遮断する機内モードとは異なる「Life Mode」(ライフモード)という仕組みを提供している。
ライフモードは、Palm Phone Goldを非使用時で画面がオフの時に、アプリによる通知を非表示設定できる機能だ。仕事に集中したい時や、彼女と食事の時、大事なクライアントとの会議などの時にライフモードが効果を発揮する。
もちろんタイマーによる一定時間後の自動解除も可能。ライフモードから復帰した時にたまった通知をまとめて送信するアプリを個々に指定することも可能だ。注意は、LINEなどでメッセージ受信の着信音を設定していると、たまっていたお知らせが一挙に連続して届いたようになって機関銃のように着信音が周囲にもガンガン鳴って聞こえてしまうことだ。自分だけがわかるように音を小さめに設定しておくか無音状態にセットしておくのが良いだろう。
ライフモードは、現代人のスマートフォンへの過剰な依存をリリーフし、今一緒に居る人との時間を最優先に扱い、同時に無駄なバッテリー消費を抑制するなかなか面白いアプローチだ。
同様のセーブリソースの思想は、ジェスチャーパッドやライフモードだけではなく、一般的なAndroid系のスマホには必ずあるナビゲーションボタンを非表示にして、その代替として、タッチボタンの1回押し、2回押し、3回押しで同機能を実現させることも可能だ。これによってシンプルでスッキリしたPalm Phone Goldのホーム画面をより洗練されたクールなイメージにすることができる。
必要な機能だけを使いやすく絞り込んで、工夫を凝らした使い方を提案して創り上げていった感のあるPalm Phone Goldではあるが、そうは言っても物理的に3.3インチの画面は6インチには敵わない。
初めてPalm Phone Goldを使って一番窮屈に感じるのは、キーボードアレルギーこそないが、広々としたQWERTY配列のキーボードで育ってきた我々パソコン世代だ。もちろんフリック入力の世代はきっと3.3インチサイズでも問題ないだろう。
そんなパソコン世代はちょうどPalm世代ともカブっている。そこで3.3インチ画面でも快適な文字入力を実現してくれるのは伝説のGraffiti入力をAndroidで実現したACCESSの「Graffiti Pro for Android」だ。
最初は思い出しながらゆっくり始めたが、今ではフリック入力と変わらない、いやそれ以上のスピードを実現できるようになった。もう少し辞書が充実すれば少しスクリーンが小さめのスマホの日本語入力のベストコンパニオンになれるかもしれない。
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