各種ベンチマークテストを実施して気になるパフォーマンスをチェック
vPro対応Core i5の分離型2in1ノートPCは普段使いやクリエイティブで活躍 (1/2)
2019年11月24日 10時00分更新
ディスプレー部分とキーボード部分が分離し、タブレットとしても利用できる2in1タイプのノートパソコン「Latitude 7200 2in1」。CPUにはノート向け第8世代Coreプロセッサーが採用されているが、どのくらいのパフォーマンスがあるのだろうか。今回は、Core i5-8365Uを搭載したモデルを試せたので、各種ベンチマークテストを実施して気になるパフォーマンスをチェックしてみた。
普段使いやクリエイティブの作業で活躍する第8世代Coreプロセッサー
デルのLatitude 7200 2in1は、キーボードを取り外した状態で1kgを切る小型軽量ボディーが特長。気軽に持ち歩いて使えるサイズだが、性能は本格派でCPUに第8世代Coreプロセッサーを採用している。
デルの直販サイトでは用途や予算に合わせてCPUやメモリーなどの構成をカスタマイズしてオーダーできるが、主な仕様とオプションは次のとおりになっている。
「Latitude 7200 2-in-1」の主な仕様とオプション | |
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プロセッサー | Core i3-8145U(2.1GHz/2コア)/Core i5-8265U(1.6GHz/4コア)/Core i5-8365U(1.6GHz/4コア/vPro)/Core i7-8665U(1.9GHz/4コア/vPro) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
メモリー | 8GB(LPDDR3 2133MHz)/16GB(LPDDR3 2133MHz) |
ストレージ | M.2 128GB PCle Class 35 SSD/M.2 256GB PCle Class 35 SSD/M.2 256GB SED 2230 PCIe NVMe Class 35 SSD/M.2 512GB PCIe NVMe Class 35 SSD/M.2 1TB PCIe NVMe Class 35 SSD |
ディスプレー | FHD(1920×1280ドット) |
バッテリー | 2セル 38WHR |
今回試した製品は、Core i5-8365U、8GBメモリー、M.2 512GB PCIe NVMe Class 35 SSDという構成になっていた。このうちCore i5-8365UはWhiskey Lakeアーキテクチャーを採用したビジネス向けのプロセッサー(vPro)で、一般向けのCore i5-8265Uに比べると最大クロック数が3.9GHzから4.1GHzに引き上げられており、若干パフォーマンスが高い。前回も紹介したが、試用機にはスマートカードリーダーとNFCが搭載されたセキュアタイプも追加。本体の価格はオプション込みで35万5850円となっている(11月23日時点)。
そこでまず、プロセッサーの性能をチェックするために「CINEBENCH R20」を試してみると、マルチスレッドが1502pts、シングルスレッドが411ptsとなった。予想通りCore i5-8265Uより少し高めで、その上位モデルのプロセッサーであるCore i7-8565Uに迫る性能だ。
次にPCの総合的なパフォーマンスを見るため、「PCMark 10」を実行してみたところ、下図のようにスコアが4033となった。
スコアの詳細を見ると、パソコンの基本性能を示す「Essentials」が8779、表計算やワープロなどのビジネス系アプリの処理性能を測る「Productivity」が6586、クリエイティブ系の性能を示す「Digital Content Creation」が3081となっている。ウェブやメールなどの普段使いはもちろんのこと、写真の現像や編集などのクリエイティブな作業にも活躍しそうだ。
次に、「3DMark」も実行してみた。
3DMarkスコア | |
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Time Spy | 469 |
Fire Strike | 1208 |
Sky Diver | 4834 |
Cloud Gate | 10067 |
ゲーミングノートやミドルレンジパソコン向けのテスト「Sky Diver」では4834という結果。コンパクトな本体にもかかわらず排熱設計がしっかりしているのか、プロセッサーの持つ本来のパフォーマンスをしっかり出せているようだ。