2歳児くんの保護者をしています盛田諒ですこんにちは。仕事と育児と名もなき家事に忙殺される日々です。たとえば冷蔵庫の食材管理。野菜室の奥から傷んだ野菜が発掘されて泣きながら処分したことも一度や二度ではありません。アクアが11月14日に発表したのは冷蔵室の底がガラス張りで野菜室が見渡せて、食材管理がしやすい冷蔵庫。他にも多忙世帯向けの工夫が満載です。
458リットル冷蔵庫 VZ46J
来年1月発売
想定実売価格23万円
アクア
https://aqua-has.com/fridge/product/aqr01/VZ46J/
アクアは旧三洋電機の白物家電部門を吸収したハイアール系列の白物ブランド。今年は冷蔵庫に力を入れており、今年1月にはフラッグシップモデル「TZ-51」を出してきました。消費者ニーズを深堀りした製品として来年1月に出すのが野菜室が見える冷蔵庫、Delie（デリエ）シリーズです。
野菜室は冷蔵室と冷凍室に挟まれた「まんなか野菜室」。出し入れがしやすく便利です。容量は33リットルで買いものかご1個ぶんの野菜を収納可能。
一般的な冷蔵庫の野菜室に比べると底が浅く、ほうれん草などを立てて入れておくことはできません。逆に考えると、野菜が深いところにもぐってしまい、見えないところで傷んでしまうことを減らせます。また、従来より室内が乾燥しづらい構造にしたことで水分が失われづらくなりました。たとえば同社の試験では葉もの野菜が3日間経ってもしなびなかった、ということでした。
冷凍室は買いものかご2.5個ぶんの冷凍食品が収納できる大容量の152リットル。室内にはLED照明があり奥まで見やすく、冷凍食品の化石が発掘される可能性を下げるようになっています。
冷凍室のファンモーターは、霜とり運転をしても冷凍室の温度が上がりづらくするためにカバーで覆っています。同社独自技術で「おいシールド冷凍」という名前がつきました。通常よりも冷凍した食材に霜がおりづらく、パサパサになりづらくなっています。
冷蔵室のチルドルームは幅約47cmと広く、刺身を盛りつけた皿などをそのまま入れておけます。
温度は低温（0〜−2℃）と通常（0〜2℃）で切り替えられるようになっていて保存する食材に合わせて使いわけが可能。
本来チルドルームは肉や魚を入れると便利なのですが、同社が調べたところ、単に便利な引き出しとして、袋ものの調味料やら子ども向けの小さいゼリーを入れているという人も。なので新製品ではチルドルームの上に「便利な引き出し」をつけて、小物を収納しやすくしています。
収納については地味ながら工夫が多く、収納好きとしては大興奮でした。
たとえば冷蔵室のドアポケットには、ジャムなどのびん、マヨネーズのようなチューブ調味料、からしのようなチューブ調味料を収納しやすい専用ポケットが配されています。これで調味料が迷子になりません。たまごケースは12個入り、2リットルペットボトルはたっぷり7本入ります。
使用頻度の低い冷蔵室最上段には、2リットルペットボトルを横にしてしまっておけるようになっています。350ml缶はギリギリ入る高さになっているのですが、奥まで入ってしまうと取りづらくなってしまうので、途中で天井が低くなっていて、手前で止まるようになっています。
冷蔵室の棚板はとりはずせますので、料理を作った鍋をそのままつっこんだり、背の高い容器でつくりおきができます。
野菜室には野菜を小分けにするためのケースがついています。一度使った野菜を入れておくのに便利そうです。
冷蔵庫の収納周りはシャープの得意分野だったので、同じ中国勢にお株を奪われた形です。
本体は丸みをおびたデザイン。ドアハンドル部分のスリットは本体脇に抜けていて、拭くだけで汚れを落としやすくなっています。容量は430リットルと458リットルの2種類で、どちらも幅60cm。430リットルは高さが175cmで、手が届きやすいサイズ感になっていました。
ちなみにアクアでは家事、育児、仕事、家族、自分のすべてを充実させたいと考える共働き夫婦のことを「全方位欲張り型共働き夫婦」としてターゲットに掲げています。
「何が欲張りだよコノヤロー、当たり前のこと言ってるだけじゃねーか」と心の北野武が毒づきましたが、実際、共働き夫婦ですべての時間を充実させるには家庭を工場のように効率化しなければやっていけない状況。在庫管理の効率化というコンセプトは納得のいくものでした。
ハイアール系列だけあって競合に比べると価格も高すぎず、うまくいけば売れそうな予感です。2020年にかけて冷蔵庫売り場でアクアの存在感が強まりそうですね。
書いた人──盛田 諒（Ryo Morita）
1983年生まれ。2歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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