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アスキー・ジャンク部リターンズ 第293回

10月28日からリニューアル:

セブン「蒙古タンメン中本」オイルが変わった!

2019年10月29日 11時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」
セブン&アイ・ホールディングス
200円(税抜)

辛旨カップ麺の定番がリニューアル

 セブン&アイ・ホールディングスは「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」を10月28日から順次リニューアル発売しています。セブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマルなど、セブン&アイグループで展開。価格は200円(税抜)。

 本商品はセブン&アイグループで2008年から販売されており、辛旨カップ麺の定番として好評を得ています。リニューアルに際し、麺の重量を80gから85gに増量したほか、別添オイルを「辛味オイル」から「辛旨オイル」へ変更。生のガーリックの風味を加えることで、より「辛さの中に旨味あり」という商品コンセプトを前面に押し出して刷新したとのこと。

「麺増量食べ応えアップ」がリニューアルの目印

別添の「辛旨オイル」が特徴。生のガーリックの風味を加えたとか

 人気商品のリニューアルはむずかしいもので、変えすぎるとこれまでのファンが離れる危険性もありますし、「おいしさアップ!」とうたってはいても、消費者にはその差が実感できないこともあります。リニューアルしたことを理解させつつ、いかに今までの個性を残すか……。その塩梅がむずかしい。

 あまり関係ないですが、筆者は坊主頭にしたときに多くの人に驚かれたものの、それ以来、多くの人が坊主頭の印象で自分のことを覚えているらしく、ヒゲの形を変えようが眼鏡を変えようがなかなか気づかれません。リニューアルに重要なのはインパクトで、細部の変更は意外と気づかれないことの証左といえましょう。たぶん。

 話を戻します。実のところ、「麺増量食べ応えアップ」などが目を引くパッケージ以外では、リニューアル前の商品とかなり見分けにくいと思います。商品名が変わったわけではないし、「辛口オイル」が「辛旨オイル」になったとはいえ、黒を基調としたデザインは同じです。

左が旧商品、右が新商品。デザインに大きな変化はなし

一応、龍のデザインが違ったりします

左が旧商品の「辛味オイル」、右が新商品の「辛旨オイル」。ここに大きな差があるわけですが、デザインとしては似ていますね

オイルに差があり、ほのかにコクが増した
味自体に大きな変更はなし

中身は旧商品と同じように見えますが……。まずお湯を入れて5分待ちます(3分ではないので注意)

 使われている具材はもちろんのこと、作り方もまったく同じなので、味の違いがわからなかったらどうしよう……と不安になってきます。「食べてみたけど違いがわからないですね。ワハハ」と記事に書いたら読者がズッコケそうですが、さすがにウソを書くわけにもいかないし……。こんな葛藤を抱えながらカップ麺にお湯をそそぐ人、世界に何人ほどいるのだろうか、とよくわからない疑問を浮かべている間に5分が経ちました。

辛旨オイルを投入します

できあがり

こちらは旧商品。見た目で区別するのは困難です

 せっかくなので、旧商品も同時に調理しました。食べ比べてみれば、辛旨オイルの真価がよりわかることでしょう。先に言っておきますが、辛いものがそれほど得意ではない筆者でも、なんとか2ついっぺんに食べられる辛さではあります。

ちゃんと両方を食べました

 食べ比べれば、かすかながら、違いはわかります。辛旨オイルにガーリックの香りがあり、スープを飲んだときのコク、辛さの中にわずかに感じる甘みの質が異なります。一方、麺も5g増えてはいますが、さすがに食感に差が生まれるほどではないと感じました。スープを飲んだときの後味が、もっとも判別しやいところかと思います。

辛さも、香りも、前と変わりません

 もっとも、それぐらいの差しかない以上、旧商品を愛好していた人にとって大きく落胆するような違いはありません。このカップ麺自体のしっかりした辛さと食べごたえは、リニューアルしてもそのままです。ただ辛いだけではなく、味噌の旨味を生かしたコクのあるスープと、その刺激に負けない太めの麺は、定番となるのにふさわしい完成度。

 大きなリニューアルではないと考えれば地味かもしれませんが、「このカップ麺は大好き! だから違いがわかるはず!」とお考えの人はぜひチェックして、違いを確かめてみてください。初めて食べるという人も、多くのファンを生んだ味わい(+辛さ)はそのままですから、安心して食べてほしいですね。


モーダル小嶋

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。

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