このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

突撃!ナベコの「知りたいんだけど、きかせて!!」 第22回

専門店とコラボした初の商品!おいしさの“裏側”に迫った

マックカフェ「アップルパイフラッペ」値段以上にめちゃおいしかった!

2019年10月22日 14時00分更新

文● ナベコ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

マックカフェの魅力や新商品の開発秘話をきいてきた!

 アップルパイ専門店とのコラボ。いったいどんな点にこだわったのでしょうか? 日本マクドナルド オペレーション&テクノロジー本部 オペレーション展開部の白政慎司さんと、グラニースミスのブランドディレクターである下山拓也さんに、今回のコラボの経緯や苦労した点をお聞きできました。

左から、日本マクドナルド株式会社 オペレーション&テクノロジー本部 オペレーション展開部 白政慎司さん、グラニースミスを運営する株式会社ファンゴー グラニースミスのブランドディレクターである下山拓也さん。


・研修を受けた“バリスタ”が1杯ずつ注いでくれる

 あらためて、マックカフェ バイ バリスタについて。

 マックカフェ バイ バリスタがスタートしたのは2012年7月。マクドナルドのカフェとしての価値を高めようと着眼。新しくカフェ業態を立ち上げるのではなく、従来のマクドナルド店舗の中に専門的なカフェコーナーをつくることで、マクドナルドへの来店動機を増やす狙いがあったそう。

店員さんは研修を受けた“バリスタ”。

 研修を受講した“バリスタ”スタッフが注文を受けてから1杯1杯ドリンクを作るのが特徴。人気の定番メニューである「カフェラテ」は、カフェアートも施します。期間限定のフラッペやラテは、登場するたび人気になるとか。

カフェラテはラテアートをしてくれます。

 現在、全国38都道府県に102店舗を展開。都内では7店舗で「六本木ヒルズ店」「恵比寿駅前店」などに併設されています。地方ではドライブスルー店舗を中心に展開しているとか。

・全店舗の3%にのみ併設。徐々に認知は広まってきている

 102店舗というのは、マクドナルド全体の店舗数に対して、およそ3%。規模こそ小さいですが、マクドナルドの白政さんによると「徐々に認知も広まっており、ファンも増えてきている」とのこと。

マックカフェがあるのは、全国のマクドナルドの中で102店舗。

 「コーヒーやカフェラテは、マクドナルドの通常のカウンターでも販売しています。ひとつの店舗内で、2パターンを販売している状態。たとえば、カフェラテSは、マクドナルドの通常のものは150円、マックカフェは250円と、マックカフェのほうが高値。それでも、味わいながらドリンクを飲みたいという人が選んでくださっているようです。1杯1杯ミルクをフォームして提供するので、舌触りや質感がグッと本格的になります」(白政さん)。

 写真をSNSに投稿する人も多く、SNSでのシェアが人気に結びついている背景も。確かに、今回の「アップルパイフラッペ」も、見た目がかわいくて、つい写真を撮りたくなりました。

 今後の方針として、マックカフェ バイ バリスタはコラボの取り組みを強化。さらなる認知拡大で、マクドナルド自体へ足を運ばない人へのリーチも目指すそう。そんな中、第一弾の取り組みが今回のグラニースミスとのコラボ。

・「同じ飲食業として、この値段で出せるのは驚き」

 コラボドリンクの開発にかかった時間はおよそ半年。グラニースミスのブランドディレクターの下山さんによると「マクドナルドだけではなく、大手ハンバーガーレストランとのコラボは初めて。最初は、どこまでグラニースミスの世界観を反映できるか、といったところの想像が難しかったですが、一緒に取り組みをしてみて、結果、満足の仕上がりです」。

マクドナルドの白政さんによると「甘みと酸味のバランスを取るのにずいぶん苦労をした」とのこと

 「グラニースミスのアップルパイは、甘すぎないのが特徴。りんごの素材本来の風味を生かしています。そこを上手に表現していただけました。開発時にはずいぶん細かく注文を入れたので、苦労されたと思います。下部に入ったりんごソースでゴロッとしたリンゴ感を出してもらったり、色々と工夫していただきました」(下山さん)。

 下山さんは、今回あらためてマックカフェ バイ バリスタの製品がとても丁寧につくられていることがわかって驚いたそう。「同じ飲食業として、これだけ力を入れて開発して、ひとつひとつ手間をかけてつくるのに、この値段というのはびっくりしました」と。

マクドナルドの一部でありながらカフェ専門店のようだった

 飲食に携わる人の目から見て「マックカフェすごいな」という発見があったという話は力強く感じました。ところで私は、今回の取材で特別にマックカフェ バイ バリスタでスタッフ体験をさせていただきました! ソースをカップの底にしく、ベースのドリンクを注ぐなどして、新商品のフラッペをつくりましたよ。慣れないのでクリームをホイップする時に手がふるえてしまった……。

記者ナベコです。特別にバリスタ体験をさせていただけました。

 あらためて、マックカフェ バイ バリスタのカウンターの中は、通常のマクドナルドとは違うと体感できました。マクドナルドというとワンプッシュでドリンクが作れるマシンがあったり、提供速度重視のイメージがありましたが、マックカフェ バイ バリスタの中は、まさにカフェ専門店。コーヒー飲料をおいしく提供することに注力した設備やオペレーションが整っています。マクドナルドの一部であって、大事にしている部分が違う、そんなワンスペースになっているようでした。

自分でつくった「アップルパイフラッペ」をいただきました~。「アップルパイフラッペ」は11月下旬までの期間限定商品なので、気になった人は早めに試してみてください!

 マックカフェ バイ バリスタは設置店舗こそ少ないですが、おいしいドリンクが飲みたいという時に見つけたら、ぜひ立ち寄ってみてください!

書いた人:記者ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメやっています.情報募集中→【Twitter】【Facebook】

■関連サイト

訂正とお詫び:一部誤りを訂正いたしました(10月23日)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
もぐもぐ動画配信中!
アスキーグルメ 最新連載・特集一覧