最新PCゲームチェッカー 第21回
アクションも面白いが、ユーモア満載の世界観も要注目
世紀末な世界観にブラックユーモア満載、始めると止まらない「ボーダーランズ3」
2019年11月08日 17時00分更新
新たなビークルとカスタマイズ機能が追加
続いて、ボーダーランズ3に登場する「ビークル(車両)」について解説するとしよう。本作のマップは広大で、徒歩で歩くと時間がかかってしまう。そんなときに役立つのがビークルだ。マップ中に点在する「Catch-A-Ride(キャッチ・ア・ライド)」というスポットでビークルを生成できる。
前作にも登場した2人乗りの「アウトランナー」と4人乗りの「テクニカル」のほか、新たに「サイクロン」という一輪バイクが追加。メイン武器として機銃が搭載されており、走行しながら人型の敵を倒せる。スピードと機動力に優れているものの、装甲の弱さが欠点だ。協力プレイをする際、フレンドが操縦するアウトランナーを護衛するか、進行ルートに敵がいないかどうか偵察するといった活用ができるだろう。
また、本作ではビークルのカスタマイズが可能になった。武器やホイール、装甲、スキン、カラーなどを自分好みに変更できる。カスタマイズ用のパーツはチャレンジミッションをクリアするか、敵のビークルを奪ってCatch-A-Rideで登録することで入手可能だ。強化次第では快適なドライブが実現できるはずだ。プレーする際はビークルの強化も忘れないようにしよう。
ユーモア満載の世界観に何度も笑った
ボーダーランズシリーズの特長として、ブラックユーモア満載の世界観が挙げられる。敵もそうだが、プレーヤーの味方である主要キャラクターたちもまたかなりぶっ飛んでいる。本作に登場するキャラクターは全員クレイジーかつ破天荒で、プレーヤーはそういった人々に力を貸すこともあれば、たまにトラブルに巻き込まれることも。不真面目すぎる人々が織りなすユーモアは時にポップで、時にブラック。ユーモアのバランスが絶妙で、プレーすればするほど本作の世界観の虜になる。
さらに、日本語版のローカライズがとにかく秀逸で、日本で有名な作品のパロディーネタや小ネタが終始炸裂する。日本語版声優の演技と、日本人の笑いのツボを突くセリフに何度も笑ったものだ。アクションRPGを楽しむのもそうだが、ローカライズされた日本語音声に耳を傾けてみるのもいいだろう。
最後に、本作のマルチプレーにはレベル差を補正する新機能が搭載されている。仮にフレンドのレベルが異なっていても、各自のレベルに合わせて敵の難易度と戦利品の質が調整されるというものだ。Lv10のフレンドとLv20のフレンドがパーティーになった場合、同じ敵でも各フレンドのレベルに調整される。つまり、対等なマルチプレーができるようになったというわけだ。フレンドに忖度することなく、自分のペースでマルチプレーができるのがグッド。
まだ6時間ほどしかプレーできていないが、ボーダーランズ3には最後まで遊びたいと思えるような魅力が詰まっている。今後、追加コンテンツが配信されるようなので、ボーダーランズ3の面白さがどんどん拡張していくことだろう。もしフレンドと一緒に白熱するマルチプレーがしたい人は、本作を手に取ってみることをオススメする。
作品概要
・タイトル:ボーダーランズ3
・販売:2K
・開発:Gearbox Software
・ジャンル:シューティングRPG
・プラットフォーム:PlayStation 4、Xbox One、PC
・CERO:Z指定
今回は、PC版をユニットコムのゲーミングブランド「LEVEL∞」のデスクトップパソコン「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」でプレーした。主なスペックは、Ryzen 7 3700X、GeForce RTX 2060、8GBメモリー、240GB SSD、1TB HDDという構成で、価格は15万678円から。本機では、全体的な品質を「ウルトラ」に設定しても、平均75fps前後でプレーすることができた。ボーダーランズ3のシステム要件は、以下のとおり。
ボーダーランズ3のスペック | ||
---|---|---|
要件 | 最低 | 推奨 |
CPU | Core i5-3570/FX-8350 | Core i7-4770/Ryzen 5 2600 |
グラフィックス | GeForce GTX 680/Radeon HD 7970 | GeForce GTX 1060/Radeon RX 590 |
メモリー | 6GB | 16GB |
ストレージ | 75GB HDD |
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