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ゲームやクリエイティブ作業などに合わせてカスタムできるのがBTOの魅力

BTOでゲーミング化した14万円台のキューブ型PCで快適に遊べるかチェック

2019年10月08日 09時00分更新

文● 宮里圭介 編集●阿部/ASCII

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Radiant SIX2700H370

 自由にカスタマイズできるのがBTOパソコンの醍醐味。前回サイコムのキューブ型PC「Radiant SIX2700H370」を、ゲームがプレーできる性能にカスタマイズしたが、今回はいよいよ、その実力をチェックしていこう。

 なお、カスタマイズした構成は以下の通り。標準構成から変更したのはCPU、ビデオカード、メモリー、ストレージ、CPUクーラーで、合計金額は14万8580円となった。

Radiant SIX2700H370のスペック
試用機のスペック 標準スペック
CPU Core i5-9400F(2.9GHz、6コア/6スレッド) Core i3-8100(3.6GHz、4コア/4スレッド)
ビデオカード GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC インテル UHD グラフィックス 630
メモリー 16GB(8GB×2) 4GB
ストレージ 500GB SSD(NVMe対応) 500GB HDD
CPUクーラー Noctua NH-L9i インテル純正CPUクーラー

ゲームの起動やマップロード速度に期待できるストレージ性能

 Core i5-9400Fは、第9世代CoreとなるCPU。Core i5-9400との違いは内蔵グラフィック機能が使えないというだけで、6コア/6スレッドという構成や、ベース2.9GHz、ターボブースト時最大4.1GHzという動作クロックなどのスペックは同じものとなる。

 まずはこのCPUの性能を、CGのレンダリング性能から独自のスコアを算出するベンチマークソフト「CINEBENCH R20」でチェックしてみた。

「CINEBENCH R20」を使ったテスト結果。数値は多少上下するものの、おおむね安定した結果が出た

 マルチスレッドが2155pts、シングルスレッドが422ptsというスコアを算出。過去データと比べると、マルチスレッドのスコアは若干低めとなっているが、その差は100ptsにも満たない。マザーボードとの組み合わせや気温などの要因で多少ブレることがあるため、誤差の範囲といえるだろう。6コア/6スレッドCPUの性能がしっかりと出せている。

 続いてストレージ性能を見てみよう。BTOで選んだのはNVMe対応でPCIe接続のSSD「Western Digital WD Black WDS500G3X0C」(500GB)。速度計測には、定番のストレージベンチソフト「CrystalDiskMark」を使用した。

シーケンシャルアクセスはリードで約3465MB/秒、ライトで約2592MB/秒と非常に速い。ランダムアクセスでも1000MB/秒を超えており、大量のファイルコピーにも強い

 試用した評価機には比較用として、SATA接続の「Western Digital WD Green WDS240G1G0A」(240GB)も搭載されていたので、こちらの速度も計測してみた。

SATA接続はHDDよりも高速で、ランダム性能に優れているのが特長だが、PCIe接続と比べてしまうとその差が大きい

 PCIe接続を選んだだけあって、アクセス速度は満足いくものとなっている。SATA接続と比べ、普段の利用で体感できるほどの差を感じられるシーンは少ないものの、巨大ファイルのコピーでは心強い。また、HDDと比べると、ゲームであれば起動やマップのロードなどストレージに依存する場面において、その速さを実感できるだろう。

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