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業界人の《ことば》から 第362回

VMwareはオープンソースに最もフレンドリーな会社になる

2019年10月02日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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今回のことば

「Kubernetesはゲームチェンジャー。しかも、10年に一度出てくるか、出てこないかぐらいのゲームチェンジャーだといえる。それを見逃すわけにはいかない」(米VMwareのパット・ゲルシンガーCEO)

Kubernetesに積極投資する買収

 VMwareは8月22日(米国時間)にPivotalを約27億ドルで買収することを発表。また同日にCarbon Blackを約21億ドルで買収することも発表した。いずれの買収も、2020年1月末までに完了する見込みだ。

 VMware プロダクト&クラウドサービス担当COOのラグー・ラグラム氏は「VMwareは、初めて上場企業を買収した。しかも、同じ日に2社の上場企業を買収した」と前置きし、

 「クラウドに対するアプローチや、モダンアプリケーションに対する考え方が変化し、データセンターを顧客が管理して、どんなデバイスでもつながる時代になってきた。ITのインフラは多様化し、複雑性を増している。VMwareはこの問題を解決するためのアセットを手に入れる必要があった」と、これらの買収の狙いを示す。

 とくにPivotalの買収については「Kubernetesの出現が、今回の買収につながっている。VMwareはここ数年で、Kubernetesに対する投資を急拡大してきた。その流れのなかで、今回のPivotalの買収がある」と位置づける。

 ここ数年、VMwareは買収戦略を加速している。なかでも、Kubernetesに対する投資を積極化しているのがわかる。

 2018年11月にHeptoicを買収したのに続き、2019年5月にはBirnamを買収した。Heptoicは、Kubernetesを開発した3人の開発者のうち、2人が創業した企業。Birnamは、Kubernetesコミュニティーに貢献している上位3社のうちの1社である。それに続く買収が、Pivotalということになる。

 Kubernetesへの投資を加速するのには理由がある。

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