有機ELでiPhoneと同じ「DCI-P3」準拠のディスプレー

有機ELでの写真・動画編集を堪能できる高性能さも魅力の15.6型ノートPC

文●周防克弥 編集●八尋/ASCII

提供: マウスコンピューター

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狭額ベゼルでコンパクトな筐体
彩度が高い有機ELパネルが超キレイ!

狭額ベゼルを採用しているため、14型クラスのノートPCに近い筐体に15.6型ディスプレーを搭載できている。質量は約2.4Kg

 まずはDAIV-NG5820U1-VGの外観からチェックしていこう。サイズはおよそ幅359×奥行257.8×高さ29.9mmと、15.6型というわりにはコンパクトだ。狭額ベゼルを採用しているので、ワンクラス下のサイズのノートパソコンに近いサイズに15.6型ディスプレーを搭載できている。外観デザインは黒を基調にしていて鋭角的。ハイパフォーマンスなCPUとGPUを搭載しているので、冷却効果を上げるためその分の厚みはあるが、左右や前面側といった目に触れる部分は底面に向かって斜めに切り落とされいるため、より薄くシャープな印象を受ける。

有機ELパネルを採用するディスプレーのベゼルは、左右はそれぞれ6.61mm、上部は9.78mmと、ナローベゼルデザインになっている

黒を基調にしたシンプルなデザイン。ロゴも控えめで落ち着きがある

 DAIV-NG5820U1-VGのディスプレーは、表面に艶のあるグレアタイプの有機ELパネルで、4K表示が可能。sRGB規格よりも広い色域を持つデジタルシネマ規格DCI-P3比100%の色域を持っている。試しにノングレアタイプで解像度はフルHD、NTSC比約72%の広色域型のディスプレーを搭載した姉妹モデルである「DAIV-NG5810」と一緒に並べてみたところ、その差は歴然。有機ELパネルのほうが彩度が高く、ハイライトやシャドー部の階調が液晶よりも再現されていて見るからにきれいと感じる。

有機ELの実力を確認するために姉妹モデルの「DAIV-NG5810」と並べてみた。左がNG5820で右がNG5810。有機ELパネルのほうが彩度が高く、パッと見でもきれいなのがわかる

 Windows 10の標準機能であるHDRにも対応している。肉眼に近い広い快調が再現可能で、最近は対応PCゲームも多い。今回は「Gears 5」でHDRの効果を確認してみた。

通常(HDR OFF)

HDR ON

 HDR機能がオンの状態では太陽の影になっている建物の描写力が格段に上がってシャドー部の様子も確認できるようになっている。HDR機能はハイライト側の白飛びを少なくしてシャドー側の黒つぶれを少なくするため、コントラストが下がったような感じになってメリハリがなくなりがちだが、DAIV-NG5820U1-VGの場合有機ELパネルとグレア処理によりコントラストの高いメリハリのある画質のまま幅広い階調を再現することができている。HDRオフの状態と空のハイライト部分の明るさが同じになるように撮影したが影になってる建物の描写力は格段に上がっている。

 また、DAIV-NG5820U1-VGに採用されている有機ELパネルはキレイなだけでなく、実用性も高い。高色域が表示可能なこともあるが、視野角がとても広い。左右で45度や30度くらいまでいっても、多少の明るさの低下はあるが発色傾向やコントラストの変化は少なく、確認ができるいう意味では十分な実用性がある。またノートパソコンの場合ディスプレーの開き具合で上下の見る角度が微妙に変わることがあるが、左右と同じく上下の視野角も広い。

同じ画像を表示したまま角度をつけたが見え具合に大きな差は出ない。複数人で正面から見れない状況であっても確認作業に問題はない。特に仕事で確認作業を伴うような現場では重宝するだろう