ASUSのデュアルディスプレーPCとZenFone 6の魅力に迫るイベント開催

文●MOVIEW 清水 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

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発売されたばかりの「ZenBook Pro Duo」「ZenFone 6」が触れるタッチ&トライイベント

ASUSの最新デュアルディスプレーPCと
ZenFone 6の魅力に迫るイベント開催

 8月20日に発表されたASUSの新製品「ZenBook Pro Duo」は、世界初となるデュアル4Kディスプレー搭載のノートパソコン。また、スマートフォン「ZenFone 6」は、フリップカメラという新しいギミックを搭載した戦略的なモデルだ。

 これらの尖った新製品をいち早く、実際に触ることができるタッチ&トライイベントが、東京・赤坂のASUS Shopで開催され、ASUSのファンコミュニティである「A部」から招かれたファンにお披露目された。

2つのディスプレーが新たな可能性を感じさせる
「ZenBook Pro Duo」

 これまでデュアルディスプレーのパソコンというと、2面すべてがディスプレーになっており、タッチスクリーンで操作をするという形態であったが、「ZenBook Pro Duo」ではキーボードを備え、その上にセカンドディスプレーを配置している。これにより、2つの画面にソフトなどを表示しながら、文字入力をキーボードで行なえる。

デュアル4Kディスプレーのノートパソコン「ZenBook Pro Duo」

 メインディスプレーは15.6型の4K(3840×2160ドット)解像度で、セカンドディスプレーの解像度は3840×1100ドット。2つのディスプレーをつなげて1つの大きな画面として使うことができるほか、セカンドディスプレーに別のソフトを表示させることにより、これまでにない使い方が考えられる。

 たとえば、ビデオ編集ではメインディスプレーでプレビューしながら、セカンドディスプレーで表示することができるし、写真の編集ではセカンドディスプレーにレイヤーを並べながら編集するといった使い方、あるいは音楽ソフトではシーケンスを表示しながらイコライザーを重ねずに表示できるので直感的な操作が可能だ。

セカンドディスプレーがあることによって、これまでのノートパソコンとは違う使い方が考えられる

 メインディスプレーとセカンドディスプレーはボタン一つで切り替えられたり、ドラッグでシームレスに移動することができるなど、使い勝手もいい。セカンドディスプレーにソフトのウィンドウを移動する際は自動的にディスプレー内にフィットするようになっているほか、よく使うソフトを登録しておけばボタン一つで4つのソフトを呼び出せるなど、ちょっとしたことでユーザーがストレスを感じない、かゆいところに手が届く仕様になっている。

 ZenBook Pro Duoはフラッグシップモデルということもあり、そのスペックもハイエンドな仕様。CPUには第9世代CPUのCore i9-9980HK(8コア16スレッド)、GPUにGeForce RTX 2060を採用。ストレージも1TB SSDを搭載するなど、高いパフォーマンスが得られる仕様だ。

 さらにイベントでは「ZenBook 14」と「ZenBook 15」も紹介された。

 こちらはトラックパッドの位置に“スクリーンパッド”と呼ばれる液晶が搭載されている。このスクリーンパッドは拡張ディスプレーとして使用することもできるほか、マイクロソフトと一緒にWindows標準規格としてスクリーンパッド対応アプリが用意されている。

 対応アプリとしてはOffice製品があり、従来ツールバーなどで表示していた要素をスクリーンパッドに表示することで、メイン画面にかぶらない形で使用できるので作業効率が高くなる。ZenBook Pro 14とZenBook 15は、Core i7-8565UとCore i5-8265Uのモデルが用意されている。

タッチパッド部分がディスプレーになっているZenBook 15。YouTubeをスクリーンパッドに表示したまま作業するといった使い方も可能

フリップカメラで今までにない撮影スタイルが可能
「ZenFone 6」

 今回のタッチ&トライの参加者全員が実際の使い心地を試せたスマートフォン「ZenFone 6」の最大の特徴はフリップカメラ。通常のスマートフォンではアウトカメラとインカメラが別々に装備されているが、レンズ部分を180度回転させることによってインカメラをなくし、前面全体の約92%がディスプレーとして使えるようになっている。

7型ディスプレーの92%を画面として使える「ZenFone 6」

 フリップカメラは4800万画素のメインカメラと画角が125度の広角カメラが搭載されている。このカメラが180度回転し、自撮り用のインカメラとして使えるのがフリップカメラ。通常のスマートフォンではアウトカメラよりインカメラのほうが性能が落ちるものが搭載されているものがほとんどだが、フリップカメラにすることより、アウトカメラでできることのほとんどがインカメラでもできることになる。

4800万画素のメインカメラと1300万画素の広角カメラ

フリップカメラを回転させることでアウトカメラの性能をそのままインカメラとして使える

 通常のインカメラでは対応していないオートフォーカスや、ポートレートモードや夜景モードといった撮影モードを自撮りで使えるだけでなく、プロモードではISOやホワイトバランスの調整といったことも可能だ。

 また、フリップカメラの角度は0~180度まで任意の角度で止めることができる。その角度の調整も指をスライドさせるだけでできる簡単仕様。顔の下にある画面を見ながら、真上を撮影するなど、これまでとは違った撮影もできるようになり、頭上を撮るのに上を向いて撮らなくて済むようになる。

フリップカメラの角度は自由自在

角度が変えられるので、これまでとは違う撮影が可能になる

 さらに、フリップカメラによって変わるのがパノラマ写真の撮影。通常のパノラマ写真はカメラ自体を自分でスライドさせなければならないが、その際、手が上下動したりして失敗することも多かった。フリップカメラであれば、スマートフォンの位置を変えずにカメラが動いて撮影するので、そうした失敗は少なくなる。0~180度まで回転するので、正面にいる人から自分まで撮す、変わったパノラマ写真の撮影もできる。

パノラマ写真もブレなく撮れる

相手と自分を一緒に撮影するといった変わったパノラマ写真も

 フリップカメラのモーターは新たに再設計されており、かなり高速で動かすことができる。顔認証で使う際はカメラが素早くフリップし、一瞬で顔認証が行なえるほど。ZenFoneはスイッチを押さずにスマートフォンを持ち上げるだけで起動する設定があるので、これに顔認証を組み合わせると、スマートフォンを持ち上げただけで自動的にフリップカメラが立ち上がって顔認証を行なうこともできる。

 細かな点としては、通常のスマートフォンではいちばん上からメニューをスライドさせなければならないが、ZenFoneでは画面上のどこでスワイプしてもメニューが表示されたり、動画撮影のコーデックをデフォルトのH.264から設定によってH.265に変更できるといったことに対応しており、ユーザーの使い心地などに気が配られている。

 フリップカメラはスマートフォンの上に飛び出す形となるので、もっとも気になるのは耐久性などだが、この部分はリキッドメタルで作られており、衝撃に強い素材になっている。また、カメラが出たまま落としてしまった場合、スマートフォンが落下していることをセンサーが検知して即座に格納する仕組みになっている。

 フリップカメラの動作については10万回動いても問題がないことを動作確認している。10万回は毎日28回動かしたとしても5年間問題がないということになる。ディスプレーには1mの高さから15万回落として耐えられるパネルと言われる「Gorilla Glass 6」が採用されている。なおバッテリー容量は5000mAhで、長時間使えるのも魅力だ。

10万回の動作確認など、厳しい検査が実施されている

ZenFone 6の使い心地をチェックするイベント参加者

 タッチ&トライイベントでは来場者が各々ZenFone 6を使って撮影などを行ない、その操作性などを体験していたが、最後にASUSのオリジナルノベルティーがもらえるASUSクイズ大会が開催され、30周年ロゴ入りリュックなど、多くの賞品がプレゼントされた。また、最後に行なわれたじゃんけん大会の勝者にはZenFone 6がプレゼントされ、大盛況のイベントとなった。

新しい機能の説明などについて参加者は真剣に聴き入っていた

ASUSクイズ大会ではオリジナルノベルティーなどをプレゼント

最後はじゃんけん大会。なんとZenFone 6が賞品に

 最後にZenFone 6で撮影した画像を掲載しよう。ぜひ画像を拡大してその画質を確かめてほしい。

 

ZenFone 6で撮影した写真

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