国内最大級の高校生eSports大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」(以下、STAGE:0)の決勝戦が、8月14~15日に開催された。会場は舞浜アンフィシアター。この大会は、テレビ東京開局55周年記念事業として企画された高校生のeSports日本一を決めるイベント。今回は記念すべき第一回大会で、全国1475校から1780チームが参加した。
大会に採用された競技は「フォートナイト(FORTNITE)」「クラッシュ・ロワイヤル(CLASH ROYALE)」「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」の3種目。それぞれ国内7ブロックの予選を勝ち抜いた60チームが、舞浜アンフィシアターに集結した。
なお、クラッシュ・ロワイヤルでは公式端末としてソニーモバイル「Xperia XZ3」が採用された。
いまもっとも熱いゲーム
「フォートナイト」の高校生チャンピオン決定戦
大会初日の14日は、午前中にフォートナイト、午後にクラッシュ・ロワイヤルの2競技が行なわれた。開会式の10時が近づくにつれ、会場は徐々に熱気を帯びていく。約2000人収容できる大きな会場だが、高校生トッププレイヤーたちの試合を見るため、友達や家族の応援をするために大勢の観客で溢れかえっていた。なかには高校名が書かれたプラカードを持った応援団も訪れていた。さながら場内は「eSports版の甲子園」といったところだ。
定刻通り開会式が始まると、総合司会を務めるテレビ東京アナウンサー・田口尚平さん、鷲見玲奈さんが登場。簡単な挨拶で客席を温めた後、テレビ東京 代表取締役社長の小孫 茂さんをステージに呼び込んだ。小孫さんは「当初は何チーム集まってくれるか心配していた。しかしその必要はまったくなかった。eSrpotsのポテンシャルを感じた」とコメント。
続いて登場したのは、スペシャルサポーターのアルコ&ピース(平子祐希さん、酒井健太さん)、応援マネージャーの日向坂46(佐々木久美さん、金村美玖さん、富田鈴花さん、丹生明里さん、松田好花さん、渡邉美穂さん)。
さらに大会アンバサダーの田中卓志さん(アンガールズ)、池田美優さん(みちょぱ)が派手な演出で登場すると、場内から大きな歓声が起こった。
登壇者がそれぞれ大会に期待することや注目すべきポイントなどを述べた後、いよいよ本日の主役である選手たちが紹介された。応援団を模したダンサーたちのパフォーマンスに合わせ、オンライン予選を勝ち抜いてきた42チームが登場。ステージに一列に並んだ選手たちの表情は、戦士のように険しかったり、リラックスしていたり、チームによってさまざまだった。
オープニングセレモニーが終わると、いよいよ試合開始。ここからの進行はeSportsキャスターの平岩康佑さんだ。そして試合の解説はプロゲームチーム「CRAZY Raccoon」オーナーのリテイルローのおじさんと、プロeSports選手「ねこくん!」、芸能界で一番フォートナイトが上手いプレイヤー「ELLY/CrazyBoyさん(三代目 J SOUL BROTHERS)」が担当する。
試合のルールは2人1組のチームで、全3ラウンドの合計ポイントを競い合っていく。スコアーは順位ポイントに加えてエリミネート数も付与されるため、好戦的なプレイスタイルが求められる。このルールについて、リテイルローのおじさんは「序盤中盤の戦闘はなるべく避けて、終盤でエリミネートポイントを稼ぐのが重要」と注目ポイントを解説した。
大会の結果は、第1、第2ラウンドを連勝した千葉県立下総高等学校「とうもろこし畑」チームが優勝。2位の桐生第一高等学校と10ポイントも差をつけ、圧倒的な強さを見せつけた。