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東日本大震災以来、実績のある防災情報配信アカウントがアプリ化

ゲヒルンが国内最速レベルを謳う「特務機関NERV防災アプリ」を提供開始

2019年09月02日 11時15分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 防災の日にあたる2019年9月1日、ゲヒルンは「特務機関NERV 防災アプリ」の提供を開始した。地震・津波・噴火・特別警報の速報や洪水や土砂災害といった防災気象情報を、利用者の現在地や登録地点に基づき最適化して配信する。対応はiOSで、Android版は後日提供予定となっている。

 「特務機関NERV」は人気アニメ作品『エヴァンゲリオン』シリーズに由来しており、エヴァンゲリオン版権元の公認を得て、2011年の東日本大震災以来、@UN_NERVのTwitterアカウントで防災情報を発信し続けている。今回公開された特務機関NERV 防災アプリは天気や台風の予報、雨雲レーダー、地震・津波・噴火の速報、特別警報や土砂災害の情報、河川の情報、大雨危険度通知、さらにはJアラート(国民保護情報)やダム放流通知まで、一つのアプリでさまざまな防災情報を受信できる。画面の地図をタッチすることで、今いる地点を拡大したり、全国を見渡すことができ、雨雲の様子や各地の震度を自由な縮尺で見ることが可能になる。現在地あるいは事前登録した地域に関する情報を、ゲヒルンが独自に判定した優先度に基づいて表示する。

 また、端末の位置情報、防災情報の種類、緊急度等によって、通知音やバイブレーションを行なわない静かな通知や、通常の通知、重大な通知を送り分ける。緊急度の高い情報では「重大な通知」でユーザーに危険が迫っていることを知らせます。緊急地震速報(警報)や津波警報などの重大な通知はマナーモードやおやすみモードに設定中でも強制的に鳴動する(重大な通知はiOSの設定画面から無効に設定することも可能)。

 多くのユーザーに情報を届けるため、デザインにもこだわっており、シンプルで視認性が高い「AXIS Font」をアプリ内に搭載。色覚異常の方でも見やすい配色、視覚障害や読字障害の方にもわかりやすい音声読み上げといったアクセシビリティも重視しているという。

 特務機関NERVの運営元であるゲヒルンは気象庁から「大雨・洪水警報の危険度分布」に係るプッシュ型通知サービスの協力事業者に選定されており、特務機関NERV 防災アプリにおいては大雨危険度通知機能を気象庁と協力して開発した。提供する防災気象情報は、気象業務支援センター(気象庁本庁舎および大阪管区気象台内)と接続した専用線を経由し、ダイレクトに受け取ることで情報の信頼性を担保しており、ゲヒルンが独自に開発した技術により“国内最速レベルの情報配信”を実現しているという。

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