960fpsで撮影、1920fpsで投影
パナソニックでは「これまでは、ダンサーが練習を重ねて、映像にあわせてダンスをしていたが、高速追従プロジェクションマッピングでは、ダンサーが自由に踊ることができる」とする。
坪井選手が手に持つスティックの先端部に、新体操のリボンの代わりにマーカーを配置。赤外線の照射によって、マーカーを960fpsで高速撮影し、撮影画像をもとに、マーカーの位置を高速で算出。マーカーの位置をもとにして、1920fpsで映像コンテンツを瞬時に投影することができる。
本体部には、高速度カメラ、赤外線ライト、高速プロジェクターを内蔵。さらに、PCを介さない内部での演算処理によって、遅延のない処理を実現した。対象物の位置検出から映像送出までの遅延時間は、従来技術の10分の1以下となる0.0016秒。業界最速の高速追従性能を達成しているという。
また、赤外線を活用することで、奥行きまでの検出ができる3Dセンシングにより、ひとつのプロジェクターで、物体と背景に別々の映像を投射することもできるという。

この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ