今回は、大きな音と光が出る爆鳴気(ばくめいき)実験をご紹介します。現在開催中の夏休み全国サイエンスショーツアーでも、子どもたちがとても良いリアクションをしてくれる実験で(イベント詳細はこちら)、ショーの後にどのように実験装置を作るのかお問い合わせをいただくことが多かったため、作り方をご紹介させていただこうと思います。
本実験は、水素と酸素をまぜて点火すると水ができることを体験して学べる実験で、自由研究にもおすすめです。音と光のインパクトが大きな実験なのですが、東急ハンズや100円ショップ、ネットなどで簡単に手に入る材料で作ることができるので、お家でも楽しめます。それでは、今回も楽しく実験していきましょう!
水の電気分解と逆の反応を実験する爆鳴気
水は分子式でH2Oと書くとおり、写真のように水素(H)が2つと酸素(O)が1つ結びついてできています。
水に電気を流すと、水素(H)と酸素(O)の泡がぷくぷく発生するという実験を学校で経験された方も多いかもしれません。これは水の電気分解と言って、水を分解すると水素(H)と酸素(O)に分かれることを知ることができます。
また、分子式のとおり泡の量は酸素(O)よりも水素(H)の方が2倍出ていることを確認できます。
今回は水の電気分解とは逆の反応で、水素(H)と酸素(O)を2:1の割合で混ぜると本当に水ができるのか実験していきます。これは爆鳴気と呼ばれる実験で、水素と酸素を混ぜた混合気体を点火すると大きな音と熱が発生して反応するというものです。
反応の様子は、ミキラボ動画をご覧ください。
今回は動画で載せられなかった詳しい装置の作り方をご紹介します。
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