匂いの出るVR用デバイス「VAQSO VR」を手掛けるVAQSO Inc.(以下VAQSO)はORENDAと世界初フローズンの味が変わるVR「Tasted VR」を共同開発し、その発表会を都内にて行なった。
発表会ではまずVAQSOのCEOである川口健太郎氏が登壇、その後ORENDAの取締役である塩谷氏が登壇し、VAQSO VRと今回発表した「Tasted VR」の概要を説明した。
お詫びと訂正:掲載当初、ORENDAの登壇者を代表取締役の澁谷氏と誤って記載しておりました。正しくは取締役の塩谷氏でした。該当部分を訂正すると共にお詫び申し上げます。(2019年7月31日)
VAQSO VRは、これまでも東京ゲームショウや海外のイベントなど、いろんなイベントに出展。既にデベロッパーズキットを999ドルで販売している。
川口氏によると、今年の秋には量産モデルをデベロッパーズキットよりも安価で販売する予定とのこと。
VAQSOの考える仮想現実をよりリアルに近づける方法は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚があり、今回は味覚にフォーカスを当て、味覚を再現する研究を続けてきたとのこと。
舌で感じられる味は「甘い」「辛い」「酸い(すっぱい)」「苦い」「塩辛い」の「五味」。「Tasted VR」は、その五味で作られたベースの食材(飲料)に、味覚の90%を占める風味を加えて味を再現するという。
そこで、CGを得意とするORENDAの協力を得て、「Tasted VR」を実現。五味で作られたフラットな味のフローズンを持ち、VRヘッドマウントディスプレー(HMD)を装着。
そのVRHMDの前に小型のカメラを取り付けて、現実の映像をVRHMD内に映し出して、CGと合成したフローズンを映し出す。
いわゆるMixed Reality(MR)で、現実のフローズンをCGで加工する。そこに、VAQSO VRの匂いを加えることで、いろんな味を再現するという。