「スマートフォンの画面」機能はちょっと敷居が高かった
20H1や19H2のプレビュー版では、スマホ同期アプリで「スマートフォンの画面」機能が利用できる。項目に「(プレビュー)」とあるようにまだプレビュー段階であり、しかも、対象端末が限定されている。さらに、Windows 10側のBluetoothコントローラーが「Bluetooth LE Pheripheral Role」に対応している必要がある。このため、この機能を試すのはちょっと敷居が高く、筆者も機能を試せていない。まず、対応可能なスマートフォンは、
Samsung Galaxy S10e, S10, S10+, S9, S9+, S8, S8+
Samsung Galaxy Note 9, Note 8
Samsung Galaxy A8, A8+
OnePlus 6, 6T
が挙げられている。他のスマートフォンでは、どうも動かないようである。
「Bluetooth LE Pheripheral Role」は、簡単に言えば、PCをBluetooth LE周辺機器として動作させるための機能だ。Bluetooth LEには、「Central」「Pheripheral」といった“役割”(Role)がある。Bluetooth LEのマウスやキーボードなどが、Pheripheral Roleとして動作しているデバイスだ。なお、これとは別に「Server」「Client」という区別もある。Roleは通信の接続方法に関するもので、ServerとClinetはその上のプロトコルに関係するものだ。
PC用のBleutoothコントローラーのうち、最近のものには、この「Bluetooth LE Pheripheral Role」をサポートする機能が搭載されている。筆者の手元にあったPCのうち、インテルのDual Band Wireless-AC 8260/8265が内蔵する「インテルワイヤレスBluetooth」デバイスは対応していたが、同Wireless-N 7265では対応していなかった。
確認は、デバイスマネージャーからBluetoothデバイスのプロパティにある「詳細」タブでする。ここにある「Bluetooth 無線は低エネルギー周辺ロールをサポートしています」(英語ではBluetooth radio supports Low Energy Peripheral Role)という項目が「<true>」になっていれば、「スマートフォン画面」機能が利用できる。
手元の機器で見た感じ、2017年以降のPCならば対応しているが、それ以前だと対応していないようだ。なお、この機能はBluetooth LEの機能なので、Bluetooth 4.0以上に対応していなければそもそも利用できない。また、手元にあったUSB Bluetoothアダプタは、今年購入したものを含めて全滅であった。
この機能に関しては、上記スマートフォンのどれかを購入することがあれば、試して報告させていただくことにしたい。
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