MSI「GeForce RTX 2070 SUPER GAMING X TRIO」レビュー
GeForce RTX 2070 SUPERはパワフルなMSIがベストバイ
2019年07月09日 22時00分更新
既報の通り、NVIDIAはGeForce RTX 20シリーズの新ラインナップとして「GeForce RTX 2080 SUPER」「GeForce RTX 2070 SUPER」「GeForce RTX 2060 SUPER」の3モデルを発表した。後者2モデルが7月9日より販売が開始される。
今回はそんな新ラインナップのなかから、GeForce RTX 2070 SUPERを搭載したMSIの「GeForce RTX 2070 SUPER GAMING X TRIO」を借りられたので、早速レビューしよう。
なお、本日GeForce RTX 2070 SUPERを搭載したビデオカードが一斉に発売されたが、レビューする「GeForce RTX 2070 SUPER GAMING X TRIO」は7月末に発売予定となる。
MSI独自のトリプルファンが強烈な印象
本製品は、MSI独自のトリプルファンクーラー「TRI-FROZR」を採用するオーバークロック仕様のビデオカード。これまで、TRIOシリーズとしてRTX 2080TiとRTX 2080のモデルにはこのファンクーラーが採用されていたが、RTX 2070にはなかった。
RTX 2070 SUPERでは、ダイがRTX 2070のTU106からRTX 2080と同じTU104になったこと。そしてCUDAコア数を始めとする演算ユニットが増量され、クロックやTGPも引き上げられていることから、より冷却効率を向上させるTRI-FROZRが採用されたのだろう。
このトリプルファンの存在感は圧倒的で、ボードの長さは実測で約325mm。厚さは55mm。I/Oブラケットからファン部分が約15mmもはみ出している(いずれも突起部を除く)。
重量は実測で1520g。あまりにも巨大で重量があるため、ブラケットに装着してボードを支えるためのサポートステーも付属している。ケースによっては装着が困難な場合もあるかもしれないので、購入前に装着できる空間があるか確認したほうがいいだろう。
クーラーは、ダブルボールベアリングを採用した、静音性と耐久性を実現した「トルクスファン 3.0」を3基搭載。これにヒートシンクとメタルバックプレートが組み合わせられた、独自のGPUクーラー「TRI-FROZR」によって、効率的に冷却できるようになっている。