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描き下ろしイラストや起動ロゴもミク色と強いコダワリがスゴイ!

「初音ミク」ノートPCはカフェでも映える?女性編集者が実際に使ってみた

2019年07月05日 11時00分更新

文● ジサトラ ハッチ

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 見た目のコダワリがスゴイことは分かったが、実際にパソコンとしての性能はどうなのかは気になるところ。そこで、定番ベンチを使って両方の製品の性能をチェックしてみた。

 まずはCPUを使ったCGレンダリングでCPUの性能を計測するベンチマークソフト「Cinebench R20」を使用した。ここからは各型番ではわかり辛いので、Dell製PC、Acer製PCと略称で各コラボパソコンを呼称する。

Dell製PCの結果

Acer製PCの結果

 どちらもマルチコアで1000を超え、シングルコアで300台をマーク。Cinebench R20は、登場してから間もないのでスコアーを見てもピンと来る人は少ないかもしれないが、スコアーの下のランキングを見てもらうと分かるように4~5年前のゲーミングパソコンなどに搭載されていたハイエンドノートパソコン用のCore i7よりも高いスコアー。そのため、一般的な事務作業くらいであれば、とても快適に行なえる。

 ただし、気になるのがAcer製のマルチコア性能の方。Acer製PCのCPU「Core i5-8265U」は、Dell製PCの「Core i5-8250U」とコアとスレッド数は同じだが、ターボ・ブースト時のクロックが0.3上回る。そのため、シングルコアのスコアーはDell製CPUよりも高いスコアーとなっているが、マルチコアではスコアーで逆転されている。マルチコアのスコアーをシングルコアのスコアーで割った値であるMP Ratioを見れば、Acer製PCのスコアーがDell製PCよりもいかに伸びていないかは一目瞭然だ。

 液晶サイズの問題か、液晶サイズが大きいにも関わらず、Dell製PC並みの筐体サイズであることによる熱処理の問題かでマルチコアのスコアーが上がり辛いのかもしれないが、体感的には誤差の範囲だろう。

 では、グラフィック性能ではどうだろうか。今度は定番の描画性能を計測するベンチマークソフト「3DMark」にて、あえて高性能なゲームPC向けの高負荷ベンチマーク「Fire Strike」で計測。

Dell製PCの結果

Acer製PCの結果

 Core i5-8265UとCore i5-8250Uの内蔵GPUは、いずれもIntel UHD Graphics 620ではあるが、ターボ・ブーストのクロックとクロックの高いメモリーを採用しているAcer製PCだけが、1000スコアーを超えた。

 しかし、当然ながらFire Strikeは本来ゲーミングパソコンなど、dGPUを搭載したパソコンでの計測に使うものなので、スコアーはいずれも低い。当たり前だが、3Dをバリバリ使うような重量級のゲームを動かすにはパワー不足だ。

 そこで、今度はファイナルファンタジーXIV(FFXIV)の最新拡張パック「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」のベンチマークを使ってみた。画質設定は「標準品質(ノートPC)」、解像度は1920×1080ドットのフルHD、フルスクリーンモードで計測。

Dell製PCの結果

Acer製PCの結果

 やはりこのベンチマークでもわずかだがAcer製PCのスコアーが勝った。しかしながら「設定変更を推奨」という評価に。Dell製PC、Acer製PCはいずれも薄型なノートパソコンのため、搭載されているCPUはどちらも超低消費電力モデル。やはり、インテルの超低消費電力CPUの内蔵GPUでは、やや重いMMORPGもフルHDでは厳しい。

 そこで、最後にCPU内蔵GPUでの動作ではまだ使用される、動作の軽い「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを使用。画質設定は「最高品質」、解像度は「1920×1080ドット」、フルスクリーンモードで計測。

Dell製PCの結果

Acer製PCの結果

 今までと異なり、Acer製PCがDell製PCよりも20%は高いスコアーをマーク。Fire StrikeやFFXIVのベンチマークでは、CPU内蔵GPUでは重すぎるため、どちらのPCでもフレームレートが上がらず、スコアー差が出辛かったが、軽いゲームではAcer製PCのCPU性能と高クロックのメモリーが有利に働いたのが確認できた。

 どちらのスコアーも評価は「普通」。軽さを謳うMMORPGや2D格闘ゲーム、アクションゲームなどは、設定次第では遊べるスペックがあることがわかる。フルHDでやや動作が重いと感じたら、解像度をHD(1280×720ドット)に下げてプレイしてみるといいだろう。

コダワリ抜かれた見た目が最大の魅力!好みで選ぶべし

 初音ミクコラボノートパソコンは、どちらもビジネスでメインパソコンとして使っているコスパの良いノートパソコンをベースとしている。CPUはCore i5とはいえ、4~5年前のノートパソコンのCore i7より勝り、メモリー容量は必要最低限、ストレージはNVMe対応の256GBと、容量こそやや少なめだが、安価なノートパソコンに採用されているSATA接続のSSDよりも高速。

 もちろん、コラボイラストの天板や壁紙など、初音ミクのファンに向けた唯一無二の要素があるため、ベースとなったノートパソコンよりも若干高めだが、持っていたら絶対目立つデザイン性は、所有欲をきっと満たしてくれる。Dell製PCは、初音ミクのカワイイイラストが目立っているのが好き!という人にオススメ。ピンクという珍しいカラーは、女性のみならず、可愛さ全開のカラーが欲しいという男性にもアリ。イラストには心揺れるがもっと落ち着いた色がという人にはシルバーが◎。

 やはりミクと言えばブルーでしょ、と言う人には断然Acer製PCこそがイチオシ。初音ミク色は欲しいが、イラストはちょっと恥ずかしいという控えめなファンから、むしろワンポイントのミクのシルエットがお洒落でカワイイという人にも推奨。イラストが施されたタッチパッドも他にはない魅力。このコダワリのノートパソコン、どちらを選ぶかは貴方次第だ!

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