このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Microsoft Office付属&6コアCPU「Core i5-8400」を搭載!

10万円切りでコスパ抜群!幅10cmのスリムPC「Aspire X XC-885-N54F/F」の魅力

2019年06月28日 10時00分更新

文● 宮崎真一 編集●ジサトライッペイ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 「机のスペースを狭めたくない」、「リビングに大きなものを置きたくない」といった理由からコンパクトなデスクトップPCは一定の需要がある。日本エイサーの「Aspire X XC-885-N54F/F」(以下、XC-885-N54F/F)はそうした需要にマッチした製品で、ボディーサイズは100(W)×354(D)×298(H)mmとかなりスリムだ。機材を入手したので、詳しく見ていこう。

日本エイサーの小型デスクトップPC「Aspire X XC-885-N54F/F」。実売価格は9万7000円前後。

Microsoft Officeが付属してビジネス用途に最適
保証外だがアップグレードを前提とした選択肢としても“アリ”

 まずはXC-885-N54F/Fの外観から。カラーリングは黒色でまとめられ、落ち着いた雰囲気。電源ボタンやスリム光学ドライブ(DVD±R/RW)、インターフェースが前面にまとめられ、アクセスしやすく使い勝手は良好だ。USB 3.1 Gen 2対応のUSB Type-Cも備え、スリムなボディーだが押さえるべきところはきちんと押さえている印象。

前面には上から順にSDXCカードリーダー、USB 3.1 Gen 2(Type-C)、USB 3.1 Gen 2(Type-A)、ヘッドフォン出力、マイク入力が並ぶ。

光学ドライブはスリムベイ仕様。

 CPUは第8世代Coreプロセッサーの6コア/6スレッドモデル「Core i5-8400」を採用。ベースクロックは2.8GHzだが、Turbo Boost 2.0適用時の最大動作クロックは4GHzと高いパフォーマンスが期待できる。ビデオカードは搭載しておらず、グラフィックス描画にはCPUに統合された「Intel UHD Graphics 630」を利用することになる。

 そのため、XC-885-N54F/Fはウェブブラウジングやビジネス用途向けのモデルと言えそうだ。ビジネス用途で捉えると、標準で「Microsoft Office Home&Business 2019」が付属しておりながら、9万円台で購入できるのはありがたいところだ。メモリーは4GBと、昨今のPCにしては抑え気味の印象ではあるが、用途を考慮すれば十分なスペックと言える。

CPU-Z(Version 1.89)の結果。

Microsoft Officeが付属し、ExcelやWordがすぐ使える点は大きなメリット。

 ストレージには1TB HDDを搭載し、こちらも用途的には十分な容量。システムドライブに500GB、データドライブに500GBと、パーティションが分けられている。また、「データ復旧安心サービス」が標準で用意されている点も見逃せない。PC購入日から1年間、無料でデータ復旧に対応している点は魅力的だ。

 そのほか、1000BASE-T対応の有線LANと、IEEE 802.11a/b/g/n/acに準拠した無線LANを備えており、部屋のどこに置くかロケーションを考えなくていいのはありがたい。もちろん、Bluetoothにも対応し、バージョンは5.0に準拠。

背面はHDMI×2、D-Sub15ピン、USB 2.0×4、USB 3.0×2、1000BASE-T対応有線LAN、オーディオ端子という構成だ。

側面には大きな吸気孔が設けられている。

 さて、このXC-885-N54F/Fは10万円を切る価格ながらMicrosoft Officeが付属し、6コアのCPUを搭載している点でコストパフォーマンスが良好だ。一方で、同社のゲーミングPCなどと比べれば、いささか地味な製品と言えなくもない。

 しかし、自作PCに明るいユーザーがベアボーンキットのようにアップグレードを行なうベースマシンとして捉えると、その評価はガラリと変わることだろう。なぜなら、現在のPCケース市場では幅100mmのスリムPCケースを探すとなると、その選択肢はかなり限られるからだ。

 サイドパネルを外すと、PCI Express×16スロットが1本あり、Low Profile対応に限定されるもののビデオカードの増設が可能。また、M.2スロットもあり、SSDを搭載することもできる。スリムなデスクトップPCを自作したいと考えるユーザーにとっては、このXC-885-N54F/Fは十分“アリ”な選択肢と言えるのではないだろうか。

 ただし、サイドパネルを外してパーツを取り外したり、増設したりする行為はメーカーの保証範囲外であるため、ユーザーの自己責任となる点は十分注意してほしい。また、電源ユニットは80 PLUS BRONZE認証を受けているとはいえ、定格出力が220Wしかない点も気を付けておきたいところだ。

サイドパネルを外して内部を見てみると、かなりスッキリした印象。コンパクトな設計だが、熱がこもる心配はなさそうだ。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ノートパソコン
デスクトップ
モニター

intel

詳しくはレビューをチェック