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ASCII Power Review 第28回

さすがのカメラ機能と速度の違いを実機で試してみました

HUAWEI P30 / P30 lite 実機レビュー = やっぱりお買い得なSIMフリースマホだっ!!

2019年06月25日 14時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● PowerReview軍団

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 ファーウェイは5月24日、6.1型ハイエンドモデル「HUAWEI P30」、6.15型ミドルレンジモデル「HUAWEI P30 lite」の2機種のSIMフリーAndroidスマホを発売した。米国からのファーウェイに対する制裁が話題になっているが、ファーウェイは「日本で今回発表したスマートフォン、タブレットにおいて、その使用、今後のセキュリティアップデート、アフターサービスなどが影響を受けることはありません」と発表している。そこで、発売中のP30とP30 liteにスポットを当ててレビューをお届けしよう。

「HUAWEI P30」実売価格8万4000円前後(下)、「HUAWEI P30 lite」実売価格3万6000円前後(上)

P30/P30 ProとP30 liteの決定的な違いは
処理性能とカメラ画質

 前述の通りP30はハイエンドモデル、P30 liteはミドルレンジモデル、そしてP30 Proはフラッグシップモデルと位置づけられるスマホだ。パフォーマンスに関わるスペックは、P30とP30 ProがKirin 980/6GBメモリー/128GBストレージ、P30 liteがKirin 710/4GBメモリー/64GBストレージとなっている。

 同じSoCを採用するP30とP30 Proの最大の違いはカメラ機能。広角カメラに従来比40%以上の光を取り込めるRYYB方式の超高感度4000万画素イメージセンサーを採用している点は同じだが、F値はP30がF1.8なのに対してP30 ProはF1.6と明るく、ISO感度もP30が204800、P30 Proが409600と差別化が図られている。

 また望遠カメラはP30が光学3倍(デジタルズーム30倍)なのに対してP30 Proが光学5倍(デジタルズーム50倍)だ。さらにカメラのボケ効果やAR撮影に利用される「ToFカメラ(深度測定カメラ)」はP30 Proのみに搭載されている。

 一方ミドルレンジモデルのP30 liteは、広角、超広角、被写界深度カメラという構成を採用しており、望遠カメラは搭載されていない。個人的には、遠くの被写体には近づけても、壁などがあれば大きな被写体から離れることはできないので、望遠カメラよりも超広角カメラのほうが使い勝手がよいと考えている。

 このほかにもP30とP30 Proが有機ELディスプレー、インスクリーン指紋認証搭載、防水防塵対応、P30 liteが液晶ディスプレー、背面指紋認証搭載、防水防塵非対応という違いはあるが、ユーザー体験を大きく変えるほどの差ではないはずだ。

上が広角2400万画素+超広角800万画素+被写界深度カメラ200万画素という構成のP30 lite、下が広角4000万画素+超広角1600万画素+望遠800万画素(光学式手ぶれ補正)というカメラ構成のP30

左が6.1型有機EL(1080×2340ドット)を搭載するP30、右が6.15型液晶(1080×2312ドット)を搭載するP30 lite。ドットごとに点灯可能な有機ELの特性を活かした「常時表示」機能はP30でしか利用できないが、P30 liteの輝度、発色も十分に高いレベルだ。

指紋認証センサーはP30 lite(下)は背面に搭載されているが、P30はP30 Proと同様にディスプレーに内蔵した「インスクリーン」タイプが採用されている

P30(右)、P30 lite(左)ともに「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」対応。ただしメモリーカードを装着する場合は、P30がファーウェイ独自のNMカード、P30 liteがmicroSDXCカードを使用する

P30とP30 liteでは
ボディーの質感に大きな差はない

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