今年は、JALグローバルクラブに入会のための、マイル修行をしており、国内外の出張を入れまくって飛び回っている。これまでは、年に1度の海外旅行といった感じだったのに、今は毎週のように飛行機に乗る生活になっている。そんな中、少しでも機内を快適に過ごし、出張先での生産性を向上するために試行錯誤しているところ。そこで今回は、最近使って便利だったデジタルガジェットを紹介したい。
時代とともに海外旅行のお供となる
デジタルガジェットは変化する
海外旅行でもネットは手放せない。これまでも、無制限に収録できるガイドブックとして利用できるiPad(タブレット端末)と、現地で使えるWi-Fiルーター、モバイルバッテリーを3種の神器として持ち歩いていたが、現在はちょっと様子が違ってきた。
まず、スマホは大画面の「iPhone XS Max」を使っているので、別途タブレット端末を用意しなくてもよくなった。端末もAppleストアで購入したのでSIMフリーのため、現地のSIMを直接挿すことができる。Wi-Fiルーターも用意する必要がなくなったのだ。
もちろん、モバイルバッテリーは今でも重要。大容量で高速充電できるモデルを持参したいところ。ただし、空港のチェックによっては複数のモバイルバッテリーを機内に持ち込めないこともある。行きは問題なかったのに、帰りの便で文句を言われたことが数回ある。知人に持ってもらって回避したが、1個を残して捨てられる寸前だった。できれば、大容量のモバイルバッテリーひとつにまとめておいたほうが安心かもしれない。
Bluetoothトラッカーで
荷物の場所をスマホで確認する
ラスベガス取材に行く際、ロサンゼルスでのトランジットがあったのだが、現在の米国ではトランジットで荷物を受け取り、検査を受けなければならない。つまり、ロスでもラスベガスでも受け取りが発生する。荷物をロストしたり時間を浪費するのが怖かったので、Bluetoothトラッカーを活用することにした。
Bluetoothトラッカーはコンパクトなタグで、スマホと連携して居場所を確認できるガジェットだ。さまざまな製品が出ているが、今回利用したのは「Tile」。累計1500万個を販売しており、全世界230ヵ国と地域で利用されているアメリカでナンバー1のトラッカーだ。このユーザー数と利用されている国の数が重要なのだが、これは後述する。
今回利用したのは、Tile Proを2枚とTile Mateの3つ。自分のトランクと機内持ち込みのリュック、そして同行者の財布だ。サイズはTile Proが42×42×6.5mm、重さ12.8gで、Tile Mateが35×35×6.2mm、重さ7.5g。Bluetoothの通信距離はMateが最大45m、Proが最大90mと十分。
どちらも電池交換タイプとなっている。この手のトラッカーは電池を内蔵し、1年程度の使用期間後は使えなくなるということも多いので、ありがたいところだ。反面、電池交換不可モデルだとIP68といった防水性能を持っているものの、MateとProはIP55の防滴性能しかないので注意したい。ちなみに、TileはiOSなら同時に8個まで、Androidなら同時に4個まで接続して、管理できる。
スマホのBluetoothがオンになっていれば、近くにあるかどうかをアプリで確認できる。今回は、トランクを空港で預けたので、機内でチェックするとリュックと財布は見つかるが、トランクは成田が最終チェック地となっている。現地に到着して荷物受け取りレーンに着いたら、トランクの画面で「見つかったら通知」をタップする。トランクが見つかればアプリで確認できるので、荷物レーンにかぶりついている必要がない。ベンチで座って休憩し、トランクが見つかったらレーンに向かえばいい。
トランクに入っているタグを見つけるのは何も自分である必要もない。他のTileユーザーが持っているスマホで検知したときも、ネットワーク経由で場所を通知してくれる。そのため、1500万台売れており、いろいろな国で利用されているという規模のメリットが活きてくるのだ。
成田空港では近くに228人のTileユーザーがおり、トランクがどこを移動しているのかがまるわかり。モンゴルでもラスベガスでも町中で確認したところ、自分以外の端末情報から荷物をトレースすることができた。
他には、荷物やスマホを探す機能も便利。スマホからTileを鳴らすことができ、一発で場所を特定できる。逆に、Tileのボタンを2回押すと、スマホから大きな音が鳴り、スマホを見つけることも可能だ。
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