さまざまなコンテンツがVR、VIVEを成長させる
本イベントでは、SDKに関するセッションの後、コンテンツ製作企業による講演も行なわれた。
●COVER「ホロライブ」
VTuber向けの配信サービス「ホロライブ」を展開しているCOVERは、VIVE Xの支援を受ける唯一の日本企業だ。アニメ市場は年々伸び続けていて、特に海外市場は急成長してきている。また、ライブ配信プラットフォームも国内外で急成長していて、特に中国では1500億円規模の年間売上がある。
こうした背景を踏まえて「ホロライブ」のサービスを開始し、VIVEを使ったライブ配信を行なっている。ただ、3Dで動かすのはなかなか大変なため、スマホで手軽に配信できるシステムが登場。2Dライブなら初期コストも抑えられ、YouTubeで配信すれば収益もあげられる。
ビジネスモデルとしては、配信中にファンから受け取る投げ銭やグッズ販売、広告出演、ライブイベントなどがある。ライブイベントは、以前ならいろんな事務所のキャラクターが入り混じって行なっていたが、最近は単独の事務所で開催するまでに成長。人気のクリエイターと組んでコンテンツをつくっている。
さらにオーディションしたライバーをチャンネル登録数によって2D、3Dと段階的なサポートを実施。人気を加速させるべくサポート体制を充実させている。
「今後VRのデバイスが進化していく中、VRの中でも会えるようになることで、VR上でイベントをやることを考えています。アイトラッキングなどはVTuberにとって有効な手段ではないでしょうか」と代表取締役社長CEO 谷郷元昭氏は語った。