定番の真空ボトルデビューは花見がふさわしい
今年は4月の半ばまで寒さが戻ってくることがあり、衣替えしたくてもできない日が続いていた。その分、桜が咲いている時期も長く、都内近郊で数回花見をしたという人もいたのではないか。
花見で毎回しくじるのは寒さ対策だ。桜が咲いているくらいだから季節はもう春、ということで軽やかな恰好で臨むのだが、意外と冷える。敷物があるとはいえ地べたに座って宴会しているわけで、尻から体温も奪われていく。花見は寒さとの我慢比べ。
求められているのは防寒具と、お湯。熱い湯を飲めば芯から温まり、助かったような気分になる。だから私はスタンレーのクラシック真空ボトルを買った。価格はAmazon.co.jpで6480円。
スタンレーは1913年にアメリカの物理学者、ウィリアム・スタンレーJr.が真空スチールボトルの原型を発明したのがスタート。第二次世界大戦中に採用されるなどの実績を経て、いまでは真空ボトルの定番のひとつに挙がる。
アウトドアで見かけることも多い。武骨な見た目とキャンプは相性がとても良いらしく、テントサイトのテーブル上に乗っているとよく映える。私自身、持っている人を見るたびにうらやましく思っていた。
とは言ったものの、冬にキャンプをするわけではなく、春や秋も少量のお湯が必要であればバーナーを使えばいい。カッコいいからというだけで買ってもいいけど、あとひとつくらい理由がほしい。そこで思いついたのが花見だ。火気厳禁の公園で肌寒い時期に桜を愛でるこの機会こそ、スタンレーのボトルデビューにふさわしい。