ディスプレーの素材は硬質な透明樹脂を採用
折り目はあるが使えば気にならないレベル
ではディスプレーを開いてみましょう。閉じた状態ではヒンジのバネが効いており、指先で若干力を入れてディスプレーのそれぞれの端を開きます。
左右のディスプレーは120度くらいの位置まで自然に開くことができます。途中の角度でしっかりと止めることはできません。つまり角度をつけて開いた状態で使うことは考えられていないわけです。
さらにここから先は軽く力を入れて完全に開けば、180度の位置でぴたりと固定されます。つまりGalaxy Foldのヒンジは「開くか閉じるか」のどちらかの位置で止まるようになっているわけです。この180度の状態ではちょっと振ったくらいではヒンジが曲がることなく、しっかりと固定されます。
ここで気になるのが折り曲げ部分のディスプレーの表面の状態でしょう。折り曲がるディスプレーを採用しているため、ディスプレーの表面はガラスではなく硬質な透明樹脂となっています。そのため海外ではこのディスプレー表面に保護フィルムが貼ってあると思い、はがしてしまった人もいるようです。たしかに一般的なスマートフォンとはディスプレー表面の仕上がりがかなり異なるので、保護フィルムが貼ってあるように見えてしまうかもしれません。このあたりは製品版で注意書きなどをする必要があるでしょう。
そしてディスプレーの折り目部分ですが、たしかに若干の折り目が見えます。ただし使っている分には目立つことはなく、むしろ「開いて大画面が使える」メリットを考えると気にはなりませんでした。
閉じた状態では4.6型のコンパクトスマホ
それでは電源を投入します。閉じた状態では4.6型(1680×720ドット)、アスペクト比21:9のディスプレー表示となります。なお、ディスプレーは有機ELなのでオールウェイズ・オン・ディスプレーを使って消灯時もさまざまな情報を表示できます。画面ロックを外せばスマートフォンの画面となりますが、アイコンは横3列と表示エリアはやや狭めです。
手に持ってみるとかなりスリムな形状であることがわかります。ディスプレーの上下はかなりベゼルの幅があり、上下端まで表示がないのはもったいない気もします。ところがこうして片手で握ってみると、親指1本でディスプレー内部のほぼ全域をタップすることができるのです。つまり実用性を考えるとこのディスプレーサイズはよくできていると感じられるのです。
ディスプレーを開くと、蝶の壁紙が現われます。左右にはばたく羽を持つ蝶のように自由にディスプレーを動かすことができるGalaxy Foldらしい壁紙です。
カメラは右上に1000万画素と深度測定用の800万画素の2つを備えます。この部分はパンチホールのInfinity-Oではなく欠き取りのある形状となっています。
