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ハッキリ・クッキリ系の分かりやすい高音質、ぷちハイグレード感が味わえる1万円台イヤホン「AZLA ORTA」

2019年04月17日 11時00分更新

文● ASCII

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 アユートは4月17日、韓国AZLAのエントリーイヤホン「ORTA」(オルタ)を国内向けに発表した。価格はオープンプライスで、販売開始は4月20日。“アキハバラ e市場”での直販価格は1万6980円。シャイニーシルバーとアビスブルーの2色が選べる。

AZLA ORTA。アビスブルー(左)とシャイニーシルバー(右)の2色。

ストレートに届く、こだわった設計

 ORTAは「音波の直進性をキープすれば、反射の悪影響を抑制できる」という考え方で開発されている。このコンセプトを表現するのが“ALC(Active Loss Control)”テクノロジーだ。振動板で発生した音の情報(空気の振動)は、耳に届くまでの間に、様々な干渉を受けて失われていくが、この“情報のロス”を極限までなくす点や、徹底的な低ひずみ化に取り組んだそうだ。

 技術的なポイントとしては大きく3点ある。

 ひとつめが新開発のALCドライバーだ。従来機種の「HORIZON」では異素材を3層に重ねた振動板を使い、分割振動を抑制するアプローチを取っていた。一方、ORTAでは、振動板を直径8mmで40μmと非常に薄いアルミ製にしている。空気を行き来させる(ベントする)ためのポートも2つ備えている。分割振動の低減に加え、ストレートに振動を伝えられる構造にしたという。

装着はIEMスタイルも一般的なスタイルのどちらでも可能。

 ふたつめがインナーハウジングの形状や構造の工夫だ。メーカーが用意した断面図をみると分かるが、ノズルなどの配置はドライバーに対して垂直にし、かつ直線的な形状になっている。こうした各種パーツの形状や取り付け角度だけでなく、アコースティックチェンバーの内容積、ノズルのサイズなども緻密な計算によって決めたという。

振動面に対して、直角かつストレートなノズル部。

MMCX端子でのリケーブルに対応。

 最後が二重構造の筐体だ。これは振動の抑制が目的だ。加えて、ALCドライバーをインナーハウジング(内側の筐体)に固定する際、接着剤ではなく、UVコーティングを使っている。これらは外部の振動がドライバーに与える悪影響を排除する工夫だ。

外側のハウジング部は透明。

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