容量30GBの「ギガホ」は家族の複数契約で最大3割値下げ
ドコモが6月1日から端末分離の新料金プランの提供を開始
ドコモは6月1日から新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」の提供を開始する。新料金プランは家族間国内通話無料の音声プランとspモード、データ通信をワンパッケージにしたもので、5月22日(水)から予約受付を開始する。
新料金プラン「ギガホ」は月30GBのパケットを利用でき、データ転送量超過後も送受信最大1Mbpsの高速通信を利用可能。2年契約時の月額料金は6980円で家族間国内通話は無料、家族以外への国内通話は20円/30秒で利用できる。
新料金プラン「ギガライト」はデータ量に応じて段階的に料金が適用されるプラン。1GBまでの料金は2980円で、上限となる5GB~7GBまでの料金は5980円。なお、データ転送量超過後の通信速度は最大128kbps。
「ギガホ」「ギガライト」とも、国内通話かけ放題の「かけ放題オプション」(月1700円)もしくは「5分通話通話オプション」(月700円)を選択できる。
新料金プランの提供開始にともない「カケホーダイ&パケあえる」のFOMA、Xi料金プランと「docomo with」などの割引サービス、「月々サポート」「端末購入サポート」などの割引サービスは5月31日(金)をもって新規受付を終了する。
「端末購入補助がまったくないというのは考えていない」
端末割引に関する詳細は夏モデル発表会で明らかに!?
発表会にはドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏が登壇。吉澤氏は「これまでの料金体系は非常にパターンが多く多岐にわたるため、理解しにくかった。月々サポートで料金が割り引かれるのもわかりにくかった理由」とコメント。ワンパッケージにして料金自体も値下げすることで「ずっとおトクに利用できる」と語った。
新料金プランの最大の特徴は、2つから選択するというシンプルな体系になったこと。また、三親等まで適用できる「みんなドコモ割」は従来プランのユーザーも回線数にカウントされ、大容量パケット契約のみカウントされるといった制限もない。吉澤氏は「ドコモ回線を家族3人以上で利用されているユーザーは、全体の7割を占めている」と、家族での複数契約の割り引きを手厚くした狙いを語る。
30GBの大容量プラン「ギガホ」は、転送量上限に達しても1Mbpsで通信できるのが特徴。吉澤氏は「転送量超過後も1Mbpsもあれば、ネットは実質使い放題になると言っていいのではないか」と語る。
料金段階制の「ギガライト」に関して、吉澤氏は「これまでdocomo withで月額1980円からという料金はあったが、ギガライトは端末を購入しなくても1980円から利用できる」とのこと。家族での複数契約で最大4割引となる、1GBまでの月1980円という料金に関しては「ドコモのスマホ利用者のうち、月の転送量が1GB未満の方が4割なのでボリュームゾーンが割引となる」とコメントした。
なお、新プラン導入後も旧プランを契約中のユーザーは、旧プラン契約を継続して利用できる。「月々サポート」適用中のユーザーに関しては、月々サポート契約終了時に乗り換えるという選択肢が提供される。テザリングに関しては「今回は料金は設定していない」(吉澤氏)とのことで、テザリングを無料で利用できる。
長期契約者向けの施策としては、新プランでは「ずっとドコモ割プラス」といった月額料金が割り引かれるサービスはなく、毎年の誕生日にdポイントクラブのステージに応じてdポイントが最大3000ポイントが進呈される「ずっとドコモ特典」に加え、「dポイントスーパー還元プログラム」で、プラチナステージユーザーはd払いやiD決済時に+1%のポイントが付与される。
端末代金が分離された新プランだが、提供開始後の端末購入代金割引に関して吉澤氏は「端末購入補助がまったくないというのは考えていない」「フラグシップ端末は正価ではかなり負担があるので、何らかの工夫を検討している。これは後日お話する」とコメント。夏スマホの発表会で何らかの施策を発表する方針を示した。