今時の生活で困ることといえば、スマートフォンのバッテリー切れというユーザーは多いはず。自宅や職場はもちろん、外出先でバッテリー切れになった場合、一刻も早く充電したいと考えるのが現代人の心情だ。転ばぬ先の杖として用意しておきたいのが、スマホを急速充電できる充電器やモバイルバッテリーだ。
今回は、スマホをより高速に充電したいと考えるユーザーのために、iPhoneとAndroidスマホそれぞれをより速く充電できる「USB PD(USB Power Delivery)」をはじめとした、充電器やモバイルバッテリーの選び方とおすすめの充電器を紹介していく。
スマホ充電はUSB PDが高速!最新iPhoneなら2倍以上高速に
最近のiPhoneやAndroidスマホを最速で充電できるのは「USB PD」方式だ。スマホの充電方式はいくつかあるが、ここ1~2年以内に発売されたハイエンドスマホの多くが、USB PD対応の充電器やモバイルバッテリーに対応している。iPhoneなら通常の2倍以上の速度で充電可能だ。
下記のテスト結果は「iPhone XS MAX」(バッテリー容量3174mAh)で、USB PD(Anker「PowerPort PD 2」とアップル「USB-C-Lightningケーブル)と、市販の2.4A出力充電器(エレコム「MPA-ACUEN000A)、iPhone付属の5W充電器で、バッテリー残量0%から1時間でどれだけ充電できるかを計測したものだ。
実際のテストでも、USB PD対応充電器はかなり高速だ。対応スマホやケーブルの組み合わせに条件がつくとはいえ、スマホの充電速度にこだわるなら利用しない手はない。
なお、Androidスマホには以前から「Quick Charge 3.0」という別方式の急速充電方式がある。ただし、最新AndroidスマホはUSB PD対応が主流になりつつある。利用中のスマホに合わせて充電器の買い換えを検討するといいだろう。
「2.4A出力」の最大12W(5V/2.4A)の充電器も、そこそこ高速に充電できる。USB PD充電非対応のスマホを使っている場合や、USB PD対応充電器がやや高いと感じるなら、2.4A出力の充電器を選ぶと良いだろう。
iPhone付属の5W(5V/1A)充電器など、出力の低いUSB充電器だとどうしても充電速度が遅くなる。ふだん、スマホの充電が遅いと感じているユーザーは、充電器の見直しや買い換えをオススメする。
バッテリーを急速充電できるのは
容量の70~80%程度までなのに注意
なお、多くのスマホの場合、バッテリーを急速充電できるのは70~80%あたりまでだ。70~80%を超えたあたりからは、スマホのバッテリー保護のために充電速度が遅くなる。もしスマホを急ぎで充電したい場合は、70%ほど充電できた時点で切り上げるという選択肢も頭に入れておくといいだろう。
充電が高速なら、仮に朝起きてiPhoneが充電されていないことに気づいても、家を出る前にバッテリーを50%以上充電できる。モバイルバッテリーなら、外出先でも素早く充電可能だ。充電器の違いを知れば、スマホライフがより充実したものになること間違いない。
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