ダイレクト接続回線+DCスペース+電源をパック、Exadataなど基幹システムのクラウド移行を後押し
アット東京、IBM Cloud直接接続のDBコロケーションサービス
2019年04月04日 14時10分更新
データセンター(DC)事業者のアット東京は2019年4月4日、「データベース(DB)コロケーションサービス for IBM Cloud Direct Link」の提供を開始した。パブリッククラウドサービスの「IBM Cloud」と同一ロケーション内で、低遅延/広帯域な構内ネットワークを用いたダイレクト接続が可能な専用コロケーションスペースを顧客に提供する。「Oracle Exadata Database Machine」などのオンプレミスDBとパブリッククラウドを組み合わせた、高品質なハイブリッドクラウド環境の構築を可能にする。
アット東京では同社DC内において2016年から、IBM Cloudとのダイレクト接続サービスである「プレミアムコネクト for IBM Cloud」を提供している。これは、アット東京DC内にあるIBM Cloudの接続ポイント(XCR:クロスコネクトルーター)と顧客環境とを専用回線でダイレクト接続できるネットワークを提供するフルマネージドサービス。そのほか、IBM Cloudをはじめとする大手パブリッククラウドや大手インターネットエクスチェンジ(IX)などを柔軟につなぐDC内相互接続サービス「ATBeX」も提供している。
今回のDBコロケーションサービスでは、これらのネットワークサービス(プレミアムコネクト for IBM Cloud/ATBeX)に加えて、専用架台(ラック設置スペース)、冗長電源をパッケージ化して顧客に提供する。同一ロケーション内にあるIBM Cloud上のアプリケーションから、Oracle ExadataやOracle RACなどを用いた顧客DB環境への低遅延/広帯域のアクセスが可能になることで、顧客エンタープライズにおける基幹業務システムなどのクラウドシフトを支援する狙い。
さらに顧客要件に応じて、各種運用代行、インターネット経由でリモート監視可能なDCIM「@EYE」といったオプションサービスも利用可能。DB環境の新規構築や移行についても、多くのOracle DB販売/構築実績を持つアシストと協業することでワンストップでサービスが提供できるとしている。