日本エイサーのモバイルノートPC「Swift」シリーズは、可搬性に優れたコンパクトかつ軽量なボディが好評を博している。本誌でも何度か「Swift 5」のレビューを行っているので、興味を持った人はそちらも合わせてご覧いただきたい。
そして、日本エイサーは2019年3月、「Swift 5」と「Swift 3」の新製品5モデルを発表した。その中から、今回は15.6型モデル「SF515-51T-H58Y/BF」を取り上げ、新モデルに追加された“魅力”について、その詳細に迫ってみたい。
SF515-51T-H58Y/BFの主なスペック | |
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CPU | Core i5-8265U(定格クロック1.6GHz,最大クロック3.9Hz,4C8T,キャッシュ容量6MB) |
OS | 64bit版Windows 10 Home |
メモリー | DDR4-2666 4GB×2(※DDR4-2400として動作) |
ストレージ | 512GB SSD(SKhynix「BC501」、NVMe) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620(CPUに内蔵) |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット)、グレア、IPS、タッチパネル対応 |
内蔵ドライブ | - |
通信規格 | 無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0 |
サウンド | Realtek High Definition Audio |
インターフェース | USB 3.0端子×2、USB 3.1 Gen.2(Type-C)端子×1、HDMI出力端子(HDCP対応)、ヘッドフォン/マイクジャック |
サイズ/重量 | およそ幅358.0×奥行230.0×高さ15.90mm/約990g |
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15.6型液晶パネルを採用し画面サイズが拡大
新モデルでも重量は約990gと1kg以下を実現
SF515-51T-H58Y/BFの最大の特徴は、狭額ベゼルを採用することで14型のボディに15.6型の液晶パネルを搭載した点にある。画面サイズが大きくなったことで、旧モデルからさらに操作性が向上しつつ、それでいてボディは約358.0×15.90×230.0(W×H×D)mmと非常にコンパクトなのは変わらない。しかも新モデルでも、重量は約990gと1kgを切っている。持ち運びに適しているSwiftシリーズの特徴はそのままに、正当進化を遂げたPCが「SF515-51T-H58Y/BF」というわけだ。ボディにはマグネシウム合金を使用しており、高い耐久性も備えているとのことなので、持ち運ぶ機会が多いユーザーにとって耐久性も心配はないだろう。
液晶パネルは光沢のあるグレアタイプで、視野角が広いIPS方式のものを採用。この液晶パネルは、比較的明暗がクッキリと表示される印象で、動画などを見る場合に非常にクリアな映像を楽しむことができる。また、タッチパネル方式に対応しており、外出先などでボディを片手で持ったまま操作する場合でも苦にならない。なお、解像度は1920×1080ドットまでサポートしているほか、眼精疲労の原因とも言われるブルーライト軽減機能である「BluelightShield」も搭載されている。このあたりは、液晶ディスプレーの販売も手掛ける日本エイサーらしい機能とも言える。
CPUには4コア/8スレッドタイプの「Core i5-8265U」を搭載。このi5-8265Uは、ベースクロックは1.6GHzと低めながらもTurboboost Technology適用時には3.9GHzまで動作クロックが上昇し、CPU性能も十分期待できる。なお、グラフィックス機能は、CPUに統合された「Intel UHD Graphics 620」を利用することとなる。また、メインメモリーはデュアルチャネルアクセスのDDR4-2666を8GB搭載しているが、CPUの仕様上DDR4-2400動作になっている点には注意したい。
さらに、ストレージには、NVMe接続のSSDを512GB搭載し、ビジネス用途などは十分ともいえる容量が確保されている。そのほか、サウンド機能には、高音質を実現する「Acer TrueHarmony」に加えて、サウンドアプリケーションとして「Dolby Audio Premium」を搭載。バーチャルサラウンドのほか、人物の音声を聞き取りやすくするダイアログエンハンサーなどが利用可能だ。なお、ステレオスピーカーを前方底面に2基搭載している。