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NTTコミュニケーションズのCOTOHAがラインアップを強化

会議の文字起しや翻訳を効率化するCOTOHA Meeting Assist

2019年03月29日 12時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 2019年3月29日、NTTコミュニケーションズはAIサービス「COTOHA」の戦略発表会を開催し、サービス概要やユーザー事例を披露した。また、議事メモ作成をサポートする新サービスとして「COTOHA Meeting Assist」について説明された。

NTTコミュニケーションズ アプリケーション&コンテンツサービス部 AI推進室 室長 三竹保宏氏

会議内容をリアルタイムにテキスト化するCOTOHA Meeting Assist

 NTTコミュニケーションズのCOTOHAは、自然言語解析技術を活用したNTTグループが40年以上にわたって培ってきた自然言語解析技術を用いたAIサービス。2016年からサービスをスタートさせており、人間らしい対話が可能な「COTOHA Virtual Assistant」、AIボットを可能にする意味検索サービス「COTOHA Chat&FAQ」、高精度な自動翻訳を実現する「COTOHA Translator」などを提供してきた。

 2018年9月からは日本語辞書・自然言語処理を活用したAPIプラットフォームとして「COTOHA API」をスタート。「日本語に優れた世界最高レベルのAPI」(三竹氏)とのことで、まずは音声認識APIを3月にリリースしている。

 今回発表されたCOTOHA Meeting Assistは、会議内容をリアルタイムにテキスト化し、議事メモに必要な情報を自動作成するという。会話ログからキーワードやタスクを抽出し、議事録に転記することも可能。リアルタイムでの翻訳も可能で、グローバルな会議にも活用できるという。サービスは4月1日から開始。月額利用料3万5000円(税抜)の専有型クラウドサーバー単位で提供され、別途APIの契約と利用料が必要になる。

デモでは英語と日本語混ぜたビジネス会話がログ化されるところが披露された

高い言語処理能力を活かしたCOTOHAのユーザー事例

 NTTコミュニケーションズはCOTOHAで「AI Everywhere」を推進しており、コールセンターやチャットボットを用いた顧客接点の強化、会議・商談のデータ入力の自動化などワークスタイル改革、社会課題解決などでAIサービスの適応を進めている。

 発表会ではCOTOHAの導入事例も披露された。たとえば、東京都福祉保健局では「受動喫煙防止条例問い合わせ窓口」の対応にCOTOHA Chat&FAQを導入したAIチャットボットを用いており、「人より対応がゆれないので、より正確な回答が実現している」(三竹氏)とのこと。また、ニューラル機械翻訳を用いることでTOEIC900点超えの精度を実現したCOTOHA Translatorは、神戸製鋼所はグローバルの社内AI翻訳基盤に導入されており、翻訳稼働を約30%低減させているという。

東京都福祉保健局では「受動喫煙防止条例問い合わせ窓口」の対応にCOTOHA Chat&FAQを導入

 さらに、日本テレビ放送網のアンドロイドアナウンサーである「アオイエリカ」の会話内容を推定する技術としてCOTOHAの技術が採用されているという。多地点型のビデオ会議サービスである「Arcstar TV Conferencing」の音声認識が組み込まれており、2019年度中にも自動翻訳機能が追加される予定となっている。

 COTOHA自体もVirtual Assistantなど既存のサービスを強化するととともに、音声ファイルを分析しやすいテキストファイルに変換する音声マイニングサービス「COTOHA Voice Insight」や文書を読解して知識支援サービス意味読解サービスも展開される予定となっている。

COTOHAのサービスの進化

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