グーグルは、ゲーム開発者向けイベント「GDC 2019」(Game Developers Conference)に合わせて発表会を開催し、新たなゲームプラットフォーム「Stadia」を公開。2019年内にアメリカ・カナダ・イギリス・ヨーロッパで開始すると発表した。
Stadiaの特長はインターネット上のサーバーで処理を行ない、その結果をストリーミング配信するクラウドゲーミングである点。これにより、Androidはもちろん、タブレット、PC、テレビなど、あらゆるデバイス上で利用することができ、地球上の20億人以上のプレイヤーにリーチ可能という点をアピールする。
サーバーについてはAMDとの協力のもと開発しており、CPUはx86ベースのカスタムプロセッサーで、GPUは10.7 TFLOPSの性能を叩き出す。これはPS4 Pro(4.2 TFLOPS)やXbox One X(6.0 TFLOPS)を大きく上回る。また、プラットフォームとしては8K/120FPS以上に対応。クラウドゲーミングでは気になる遅延についても、グーグルらしく世界に7500以上のノードを用意する力技で解決する。
発表会内では、多様なゲームエンジンやAPIをサポートすることによる、ゲームタイトルの開発しやすさや、YouTubeと連携してのゲームプレイ配信機能なども紹介された。
さらにStadia用のコントローラーも公開。他のゲームコンソール用と似た印象もあるが、Googleアシスタントを呼び出すためのボタンがある点がグーグルならではの要素と言える。