サードウェーブのウェブ通販サイト「ドスパラ」で販売中の「Palit GeForce RTX 2060 StormX OC」は、GeForce RTX 2060を採用しながら、4万2930円からとリーズナブルな価格で購入できるのが特徴のビデオカードだ。前回は、外観をチェックした。ボード長はおよそ168mmと短く、コンパクトなケースでも搭載できる点が魅力的。またシングルファン、電源補助8ピン×1と熱についても控えめである。では、実際のベンチマークはどうなのだろうか。1世代前でいえば、GeForce GTX 1060に該当し、エントリーラインに属する。性能向上を考えると十分という判断は間違いないが、もちろん限界はあるため、本稿の結果を参考に、よく遊ぶゲームから逆算して検討してほしい。
FF14&FF15ベンチマークでもスコア良好で話題のバトルロイヤルゲーム向けにもオススメできる性能、ただし4Kでの快適プレーは厳しめ
ベンチマークは、3DMark v2.8.6446、ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク version 1.2を使用した。なおドライバーのバージョンは、419.17。
3DMarkは定番のベンチマークであり、ヘヴィーなタイトルでの目安になる。これはFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク version 1.2も同様になるほか、DSLLのテストも兼ねている。ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマークは、よくある負荷のゲームタイトル向けのテストとして採用した。同ベンチマークでのスコアが良好であれば、バトルロイヤルゲームといった人気ジャンルでの動作も期待できる。
ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター ベンチマークのスコアは、最高品質に設定した状態でも「非常に快適」という結果になった。フレームレートも安定しており、バトルロイヤルゲームだけというのであれば、本製品で十分。ただこれも最高設定ではフレームレートが安定しない可能性があるため、最高設定を試してからいくつか設定を下げるといいだろう。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク version 1.2の結果は、高品質で計測して「快適」となった。多くのタイトルでグラフィック重視の設定でも遊べるが、フレームレートの安定を求めるのであれば設定を変更して遊ぶといいだろう。また4Kにした場合はスコア低下が目立ち、若干力不足である。4Kでもフレームレートを気にせず快適に遊びたい場合は、上位モデルを選ぶべきだろう。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | Palit NE62060S18J9-161F (GeForce RTX2060 6GB StormX OC) |
チップ | GeForce RTX 2060 |
接続 | PCI Express 3.0x16 |
メモリー容量 | 6GB GDDR6 |
コアクロック | 1365MHz(ベースクロック)/1725MHz(ブーストクロック) |
メモリースピード | 14Gbps |
ディスプレー出力 | Dual-Link DVI-D端子、HDMI 2.0b端子、DisplayPort 1.4 |
冷却 | 空冷ファン、2スロット占有 |
補助電源の有無 | 8ピン×1 |
サイズ | およそ幅168×奥行122×高さ40mm |