ゲームプレーに欠かせない低遅延や高視認性のためのメニューが充実
クイックメニューのプリセットモードを適用すると手軽に画質を調整できるが、適用後に一部の項目が変更できなくなる場合がある。たとえば「FPSゲーム」にした場合、「応答速度」などの項目が固定になり、変更不可になってしまう。
そのため、自分の好みに合わせて細かく画面を調整したいという場合は、OSDメニューで各項目を設定する必要がある。設定項目は、「コントラスト」や「輝度」、「シャープネス」、ブルーライトをカットして目の負担を減らす「Blue Light Filter」など豊富に用意されている。ゲームや動画を楽しむ際に役立ちそうな項目も複数ある。
たとえば「応答速度」は、「標準」、「高速」、「超高速」の3段階で調整できる。このうち「超高速」を選ぶと、ブレの少ない滑らかな映像を楽しめる。
「Advanced DCR」は、ダイナミックコントラスト比を調節する機能。0~100までの間で25レベルずつ調節できる。明暗を際立たせて立体感や奥行きのある映像を楽しみたい場合に利用すると便利だ。
「Black Stavilization」は、暗いシーンを明るくして見やすくできる機能。0~100までの間で10レベルずつ調節することができる。ホラーゲームなどで暗部が見づらいときに、雰囲気を壊さない程度に利用するのがよさそうだ。
パソコンのグラフィックスが比較的最近のAMD Radeonなら、「AMD FreeSync」をオンにすれば、映像のカクつきやテアリング(画面の途中で瞬間的に分断されたように見える現象)を解消することも可能。
実際にいろいろ設定をカスタマイズしてPCゲームやPlayStation 4のゲームをプレーしてみたが、一般的なパソコン向けディスプレーに比べると素早い動きも見やすく、目にかかる負担や疲労も少なかった。
なお、今回試したVX2458-MHD-7は特定販売店限定モデルとなり、サードウェーブのパソコン通販サイト「ドスパラ」でも購入できる。144HZのリフレッシュレートや1msの高速応答速度などの高機能を搭載しながら、1万9980円という価格で販売されており、コストパフォーマンスは非常に高い。ゲームをより快適に楽しみたいというユーザーはもちろん、高品質でリーズナブルなディスプレーを探している人にもぜひ注目してほしい製品だ。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | VX2458-MHD-7 |
画面サイズ | 23.6型 |
表示解像度 | 1920×1080ドット |
視野角 | 水平170度、垂直160度 |
輝度 | 300cd/m2 |
ダイナミックコントラスト比 | 800万:1 |
コントラスト比 | 1000:1 |
入力端子 | HDMI 1.4×2、DisplayPort 1.2×1 |
インタフェース | ステレオミニジャック×1 |
サイズ/重量 | およそ幅558.7×奥行229.65×高さ422.4mm/」約4.08kg(スタンドを含む) |
付属品 | 電源ケーブル、HDMIケーブル、HDMI-DVI変換ケーブル、DisplayPortケーブルほか |