発見!Steamおすすめのゲーム 第92回
期待大!エピソードの追加はいつ?
Steamおすすめゲーム「Bright Memory - Episode 1」華流SFスタイリッシュFPS
2019年02月01日 18時00分更新
紹介するゲームの枕詞に“一人で作った”や、“長年かけた”と入ることが最近多くなっている。販売におけるハードルが下がったことや、開発環境の多様化でクリエイターが多種多様に増えてきたことなども要因ではあるが、ゲームに限らず“何かを作りきる”というその到達点にたどり着くのは難しいものである。そして、その作品が大作にも見劣りしないクオリティであれば尚更なのは言うまでも無いだろう。
そんな第92回は中国のFYQD氏が一人で作った、スタイリッシュでハイスピードなFPS「Bright Memory - Episode 1 / 光明记忆:第一章」を紹介する。
軍事組織の陰謀を阻止せよ!
時は2020年、自然科学調査組織(SRO)は遺跡犯罪の調査中に死者を蘇らせることができる古代の剣を発見した。その剣を狙い民間軍事組織である「SAI」が剣を手に入れるためSROの研究所に襲撃をかける。プレイヤーで主人公でもあるSRO所属の「シェリア」が着いた時には既に遅く、研究所内の転送装置の座標は北極の端へと設定されてしまっていた。だが、転送装置で飛ばされた先は謎の世界で、SAIを止めるため単身で謎の世界を進むことになる。
“WASD”で移動、“スペースキー”でジャンプ、右クリックで銃器のサイトを覗くことができ、左クリックで射撃を行う基本的なFPS操作となる。それに加えて本作品ではシェリア自身のスキルを使うことで縦横無尽にマップを動き回って攻撃を行える。
謎の世界でSAIの兵士以外にも獰猛な怪物やリビングデッドを思わせる鎧騎士のアンデッドを相手に大立ち回りすることになる。1対複数の場面も多いが、シェリア自身もある程度攻撃を受けると簡単にダウンしてしまう。
そのためスキルを使って効率的に立ち回ることが非常に重要となる。例えば静止画ではわかりにくいが、“F”キーを押すことで前方小範囲に高威力かつ一定時間相手を浮かせられる“EMP Pulse”を使用できる。
浮かした後は“E”を押すことで背中に背負ったLight Bladeを振ることで強力な斬撃を前方に放つことができる。浮かす必要はなくそのままでも使用は可能だが、敵もシェリアと同じように高速で回避やフィールドを動き回るのでEMPで浮かせた方がヒットはさせやすくなるだろう。Eを連打することでも画面中央のゲージ残量が尽きるまで斬撃を行えるが、斬撃中にマウスホイールを上に回すことで強力な一閃、下に回すことで周囲にEMP Pulseを発生させる衝撃波を発生させられる。
また、敵を倒すことで経験値を得られ、シェリアのスキルを解放することも可能だ。取得するだけで効果がある物から、自身の周りに攻撃フィールドを生成するスキルなど自身のプレイスタイルに合わせて解放することが可能だ。右側ではスキルの効果が映像付きで確認できるのでどういったスキルか簡単に理解できるだろう。
目指すはスタイリッシュな立ち回り
戦闘中は同時に右上にてスコア換算も行われている。高いスコアを出しても現段階の公開バージョンでは特に何かあるわけではないが、最高ランクである“SSS’はスキルを挟んだり、空中戦を行ったりとできる限り攻撃をコンボのように繋げなければなかなか出ないようになっている。Sまではただ銃を撃っているだけでも簡単に出るが、攻撃を行わなければ、その時間に応じてランクも下がっていく。また、躱し、浮かせ、斬る、撃つと、カバーに隠れず派手に動き回れる広いフィールドも多く、それがプレイヤーに対して動きを意図的に行わせるようなデザインにもなっている。
どれくらいハイスピードなのか実際の動画も載せてみよう。筆者のプレイは上手いわけではないが、割とこんな雑な動きとは言え参考にはなるだろう。腕に自信のあるプレイヤーならもっと目を見張るようなスタイリッシュな動きができるはずだ。
今年期待大のタイトルであるのは間違いない
本作品は現在まだ早期アクセスとして販売されている。作者のFYQD氏一人で仕事の余暇で作られているということもあるが、本作品の開発資金の獲得の目的から早期アクセスの形で第一章が先行配信という形での販売となっている。
UnrealEngineが扱いやすく、ゲーム内素材も手軽に使えるようになった昨今、それでもこのグラフィックは見事で、どの場面でも映えるシーンが撮影できるのはライターとしても有り難い話だ。日本からもアクセスは多いようで、日本語字幕と日本語音声の実装にも乗り気なようなので本作品の売り上げ次第ではさらなるクオリティで続きのエピソードもプレイできることは間違いない。
早期アクセス終了後は値上げとエピソードの追加によるボリュームの向上は既に告知されているが、現状では1時間あればFPSに慣れたプレイヤーならクリア出来てしまう位のボリュームではある(記事執筆時段階で2月4日春節に合わせて大型のアップデートが予告されている)。
しかし、本音を言えば今の販売価格(720円)でここまでのクオリオティとアップデートに期待できそうな作品に出会えると思っていなかった。
最近では中国国内のゲーム販売事情はあまり良い話を聞かないとはいえ、クリエイターに罪があるわけではない。一人のゲームファンとして海の向こうで制作されている本作品の完成を楽しみにしたい。
「Bright Memory - Episode 1 / 光明记忆:第一章」の推奨動作環境は?
最低環境でもグラフィックの要件がGeForce GTX 660相当、推奨ではGTX 970以上。ミドルクラスのゲーミングPCは欲しいところだ。
筆者の環境(Xeon E5-2630 v3 / Geforce GTX 1080)では、テクスチャの表示解像度が100%であれば、垂直同期を切った状態でフレームレートが常時120fps以上出ていたが、昨今のトレンドでもある、表示解像度200%まで上げると60fpsを割る。4K環境など、更にクオリティにこだわりたい場合はそれ以上のスペックを用意した方が良いだろう。
『Bright Memory - Episode 1 / 光明记忆:第一章』
●FYQD Personal Studio
●720円(2018年1月12日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル 早期アクセス、アクション、女性主人公、ゴア、FPS
■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat
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