さとうなおきの「週刊アジュール」 第77回
「Azure Data Box Disk」がGA
Azureのビデオ解析AI「Video Indexer」に自動でトピックを推論する機能
2019年01月21日 08時00分更新
Azure SQL Database:仮想コアのコンピューティング、Azure Data Studio
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure SQL Databaseの、仮想コアベースの単一データベース、エラスティックプールで、選択できるコンピューティングの粒度がより細かくなり、選択肢が増えました。これによって、柔軟性が向上し、適切なサイズを選択できるようになります。
- 更新情報「仮想コア ベースの Azure SQL データベースとエラスティック プールに追加されたコンピューティング レベル」
- ブログポスト「The January release of Azure Data Studio」
Azure Data Studioは、SQL Server、Azure SQL Database、Azure SQL Data Warehouseでのモダンなデータベース開発、運用のための、Windows、macOS、Linuxで動作する軽量なツールです
11月リリースに続いて、Azure Data Studioの1月リリースがリリースされました。このリリースでは、Azure Active Directory認証のサポートなどの新機能があります。
Azure Database Migration Service:Azure SQL Database、Azure Database for MySQL/PostgreSQLへのオンライン移行
Azure Database Migration Serviceは、データベースのAzureへの移行を支援するサービスです。
Azure Database Migration Serviceで、次の機能がGAになりました。
- SQL ServerからAzure SQL Databaseへのオンライン移行
- MySQLからAzure Database for MySQLへのオンライン移行
- PostgreSQLからAzure Database for PostgreSQLへのオンライン移行
詳細は以下のブログポストを参照してください。
- 更新情報「SQLからAzure SQL Databaseへのオンライン移行のサポート」
- 更新情報「MySQLからAzure Database for MySQLへのオンライン移行のサポート」
- 更新情報「PostgreSQLからAzure Database for PostgreSQLへのオンライン移行のサポート」
Azure Cognitive Services:Video Indexerのマルチモーダルトピック推論、Speech SDKのPython/Node.jsサポート
Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
Azure Cognitive Servicesの1サービスである「Video Indexer」は、ビデオに対して、書き起こし、顔認識、文字認識、主要フレーム抽出、感情分析、翻訳といった機能を提供するサービスです。
Video Indexerで、ビデオの内容から自動的にトピックを推論する「マルチモーダルトピック推論」機能がサポートされました。
この機能では、IPTC、Wikipedia、Video Indexer独自の階層型トピックオントロジーという3つのオントロジーを使って、ビデオ音声の書き起こし、OCRによってビデオから検出された文字列、顔認識によってビデオ内で識別された有名人を基に、そのビデオのトピックを推論します。
Azure Cognitive Servicesの1サービスである「Speech Services」は、speech-to-text、text-to-speech、音声翻訳などを提供するサービスです。
9月にリリースされていた0.6.0やその後のリリースに続いて、今回、Speech Services向けのSDK「Speech SDK」の最新バージョンとなる1.2.0がリリースされました。
このリリースでは、Python、Node.jsがサポートされました。
Azure IoT Hub:Device Provisioning Service
Azure IoT Hubは、多数のIoTデバイスとの間で、セキュアで信頼性のある双方向通信を実現するサービスです。
Azure IoT HubのDevice Provisioning Serviceで、2018年9月のIgnite 2018カンファレンスでプレビューになっていた次の4つの機能が、GAになりました。
- 対称キーの構成証明のサポート
- 再プロビジョニングのサポート
- 登録レベル割り当てルール
- カスタム割り当てロジック
詳細は以下のブログポストを参照してください。
Azure Sphere:18.11のアップデート
Azure Sphereは、インターネット接続デバイス向けの組み込みの通信、セキュリティ機能を備えた、セキュアなアプリケーションプラットフォームです。Azure Sphereの認定を受けたパートナー企業のMCU(マイクロコントローラー)、LinuxベースのIoT専用セキュアOS「Azure Sphere OS」、Azureのセキュリティサービス「Azure Sphere Security Service」の3つで構成されています。
11月にリリースされていたAzure Sphere:18.11に対するアップデートが、リリースされました。
それでは、また来週。
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