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ついにホンダもミクミクに! 初音ミクが喋りまくるS660爆誕!

2019年01月16日 15時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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観光情報だけでなく、車両の状態なども
ミクが教えてくれる

 さらに東京タワーといったランドマークが近づけば専用ボイスが流れ、ホンダカーズの近くを通ると「アルミホイールでドレスアップしてみない?」といった具合に、実にバラエティ豊かに初音ミクは喋る。頻度は約10~20秒に1回程度で、ほとんど喋りっぱなしなのだが、一回の運転で同じセリフはなかなか言わないため飽きることはないだろう。

 また、初音ミクは、任意で初回登録年月をアプリ内に登録すればエンジンオイルをはじめとする油脂類等定期点検項目なども教えてくれる。物言わぬ車から、自身が必要とするタイミングを教えてくれるのはとてもありがたいし新鮮な驚きだ。さらに、このアプリにはDixie Flatline氏が作曲した公式テーマソング1曲が収録。プロモーション時に行われた楽曲コンテストの大賞1曲も収録予定で、初音ミクが特定のセリフを喋った後に流れるという演出がなされている。

S660用のメンテナンス情報確認アプリ「Honda Total Care」の説明画面

 ちなみにS660のセンターディスプレー搭載車では専用アプリをカーナビとして利用するが、osoba利用時は使用不可。ただし、Google Mapをバックグラウンドで起動しておけば、GoogleMapの音声ナビが利用できる。その場合、右折する時「この先を右です」というGoogleMapの声と「右に曲がるんですね」という初音ミク音声のコラボが楽しめるそうだ。 もちろん、普通にiPhoneに入っている音楽を聴きながら、初音ミクのおしゃべりを楽しむこともできる。

 さらに、車両と接続していない時でも、アプリが起動していた時点のガソリン残量や総走行距離がわかるほか、初音ミクが喋った言葉や走行ルートを振り返る機能もある。ガソリン残量が手元で分かるのは、週末ドライバーにとってはうれしい機能といえるだろう。

 「アプリのよいところは、リリースしてから改良を加えることができることです。改良が必要とあれば改良はしていきます。また、このような機能が欲しい、という声があれば、追加することも可能です」と橋本さん。現在の検討項目の中には、初音ミクとの親密度によってセリフが変わるなどのパーソライズ機能も含まれているという。また好評ならば、今後対応車種が増えていく可能性もありそうだ。

 ホンダの橋本さんは「S660のオーナーの方には、車が喋るという違った体験や便利さをご提供し、今まで車に興味を持たれなかった方には、コンテンツを通して車に興味を持っていただければと思います。ぜひ試乗体験をしてほしいですし、矢吹健太朗先生描き下ろしの初音ミクのラッピングカーを見ていただければと思います」と語り、ドワンゴの鹿島さんも「喋る自動車って、アニメやSF映画に出てきますよね。きっと将来AIで本当に実現する時代が来ると思うのですが、その一歩手前のような気分が味わえると思いますよ」と少年のような笑顔を見せてくれた。

公式コスプレイヤーであり、日本で一番有名なコスプレイヤーでもあるえなこさん

 「ホンダ史上、最高に初音ミク」と銘打った「osoba」。車が喋るということに驚くのはもちろんのこと、利用した後は、なぜか初音ミクが好きになってしまう魔法にかかってしまうこと間違いナシだ。そして今まで以上に愛車が身近で特別な存在に感じることだろう。ぜひ試してほしい。

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